THE QUEEN OF VERSAILLES…クイーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落…

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監督: ローレン・グリーンフィールド


(allcinema映画データベースよりコピペ)
無一文からアメリカ屈指の大富豪に成り上がったデヴィッド・シーゲルとその妻で元ミセス・フロリダのジャッキー。2人はアメリカ最大の邸宅を作るという野望を抱き、その実現のために総工費100億円をかけた大豪邸、通称“ベルサイユ”の建設に乗り出す。写真家兼映像作家のローレン・グリーンフィールド監督は、そんなシーゲル夫妻のアメリカン・ドリームをカメラに収めるべく密着取材を開始する。その矢先、リーマンショックによる世界的金融危機が起こり、夫妻の莫大な資産は一夜にして霧散し、代わりに1,200億円もの借金を抱えるハメに。浪費家だったジャッキーも、厳しい現実を受け入れようといささかピント外れながら、彼女なりに節約生活を開始するが…。本作は、そんな図らずも目撃することになった大富豪のド派手な大転落の顛末を記録したドキュメンタリー。



大富豪のサクセスストーリーを語るはずだったドキュメンタリーが、一転その資産を失う転落ストーリーに大化けした本作。いやあ、これ、大ヒットも納得の凄い作品です。
タイムシェア方式のリゾートマンション事業で巨万の富を築いた夫デヴィッドと、彼の資産を食い尽くす妻ジャッキーの実像を語るストーリーは、生半可な脚本によるB級映画よりもよっぽど面白い。だって、ノンフィクションだもの。そして、『他人の不幸は蜜の味』という浅薄な理由が吹っ飛ぶほど、彼らの俗物振りが正真正銘の本物で、その強烈な個性と現実が我々の関心を強く捉えるところにも理由があるのです。

リーマンショック後の窮地に追い込まれ、会社再建と彼らの“ベルサイユ”を守る事に腐心するデヴィッドと、それでも屈託なく消費生活に執着する妻ジャッキーとの対比は、ありふれた夫婦の日常を映し出し、ともすれば犬も食わない退屈なエピソードになりがちだけれど、なぜかこの夫婦にはいわゆる卑屈といったイメージが似合わない。それは恐らく、彼らの超根アカなキャラクターが醸し出すゴージャスなムードに全く嫌味がないからでしょう。その意味でも、奇跡的に明るいブラックなドキュメンタリー作品でした。

180度転換した本作の公開を、シーゲル夫妻がよくぞ許したと感じ入っていたら、何の事はない。やはり訴訟に持ち込み、しかも負けていたという経緯があったらしい。がしかし、なんと、続編にあたるTVショウの製作を目論み中とか…。さすがです。
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  •   27, 2014 09:30
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