The Double…嗤う分身…

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監督:リチャード・アイオアディ
キャスト:ジェシー・アイゼンバーグ、ミア・ワシコウスカ、ウォーレス・ショーン、ヤスミン・ペイジ、ノア・テイラー、ジェームズ・フォックス



(allcinema映画データベース)
 監督デビュー作「サブマリン」で高い評価を受けた英国の俊英リチャード・アイオアディ監督が、「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグを主演に迎え、ドストエフスキーの『分身(二重人格)』を映画化した不条理ドラマ。共演は「アリス・イン・ワンダーランド」「イノセント・ガーデン」のミア・ワシコウスカ。
 内気で要領が悪く、驚くほど存在感の薄い青年サイモン・ジェームズ。仕事でもプライベートでも何ひとつ良いことがない、冴えない人生を送っていた。当然、秘かに想いを寄せるコピー係のハナにもまるで相手にされないサイモン。そんなある日、彼の会社に新入社員がやって来る。期待の新人と紹介されたその青年は、サイモンとまったく同じ容姿をしていた。おまけに名前はジェームズ・サイモン。すっかり混乱するサイモンをよそに、人当たりの良いジェームズはどこでも要領よく立ち回り、すぐに周囲の人望を集めていく。そんなジェームズのペースに巻き込まれ、ますます自分の居場所がなくなっていくサイモンだったが…。



まずは、『嗤う分身』という邦題が秀逸。大概イケてないタイトルが多いけれど、今作に限っては作品のテーマをよ~く捉えていて、オリジナルの“The Double”を越えるものがあります。
そのタイトルから判るとおり、自らの二重人格に翻弄される若者の苦悩を、独特の影像美で描く軽めのブラックコメディとなっています。多用される日本の昭和歌謡が物悲し雰囲気を醸し出し、レトロでキッチュな世界感とぴったりマッチ。主人公の鬱屈した心理をうまく表現していますね。
相反する人格を、丁寧に演じ分けた主役のジェシー・アイゼンバーグも悪くない。かなり哲学的な領域に踏み込んだ内容は、好みが分かれるとは思いますが、自己分析を好む人ならば必ず共感できる作品です。

社会に認識されない自己に気づいた主人公の戸惑いが、すべてを暗示しています。いや、まったくやり切れんな…。
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  •   12, 2014 19:00
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