Mommy…マミー…

実は、GW真っ只中、昨日より東京に来ています。名古屋で一ヶ月ほど遠ざかっていた映画鑑賞を、本日よりリスタート致しました。久しぶりのレヴューは、かなりコアな作品から…。



監督:グザヴィエ・ドラン
キャスト:アンヌ・ドルヴァル、スザンヌ・クレマン、アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン、パトリック・ユアール、アレクサンドル・ゴイエット、グザヴィエ・ドラン



(allcinema映画データベースよりコピペ)
2009年の「マイ・マザー」で鮮烈なデビューを飾り、以来世界中でもっとも注目を集める若手映画監督の一人となったグザヴィエ・ドラン監督が、母と息子の愛と葛藤の物語を、架空の世界を舞台に、アスペクト比1:1を多用したユニークな画面構成で瑞々しく描き出したドラマ。
 とある架空の世界のカナダ。そこでは新政権が誕生し、新たな法案が可決され物議を醸す。それは、発達障がいの子どもを持つ親が、法的手続きを経ることなく養育を放棄して、施設に入院させることができるという法律。この法律が、やがて一組の母子の運命を大きく左右していく――。15歳になるADHD(多動性障害)の息子スティーヴを抱えるシングルマザーのダイアン。矯正施設から退所したばかりのスティーヴは、常に情緒不安定で、一度スイッチが入ってしまうと、まるで手に負えなくなってしまう。そんなスティーヴとの2人暮らしにすっかり疲弊してしまうダイアン。そんな中、ひょんなことから母子は隣に住む女性カイラと親しくなっていく。彼女との交流を重ねることで、母子の張り詰めた日常は、少しずつ落ち着きを取り戻していくかに思われたが…。



先ずは、スクリーンのワイド化一辺倒だった昨今において、アスペクト比1:1という正方形に近い画面構成が、実に新鮮。両端に幅広のブランクを従えることで視界が狭まり、同時に主人公母子の窮屈な心理を端的に表現しています。ドラン監督独特の鋭い心理描写と相まって、極めて内向的にストーリーが展開し、解けることのない濃密な親子関係は観る者の心に、ねっとりと絡みつく。
母子って、実にやっかいでアンフェアな関係だと思い知らされる作品でした。それを情愛と呼ぶ人もいるだろうけれど、私の胸には彼らの心の軋轢と叫びが強烈に響きます。母親自身が冷徹な判断を下す事のできる架空の社会は、意外にも軽やかに正論を謳うことのできる健全な社会なのかもしれません。それでも母と子は母子であり続ける
のだから…。







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  •   02, 2015 22:00
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