Child 44…チャイルド44 森に消えた子供たち…

監督:ダニエル・エスピノーサ
キャスト:トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパス、ジョエル・キナマン、ディ・コンシダイン、ジェイソン・クラーク、ヴァンサン・カッセル



(allcinea映画データベースよりコピペ) 
2009年版『このミステリーがすごい!』で1位に輝くなど日本でも話題を集めたトム・ロブ・スミスの『チャイルド44』を「インセプション」「ダークナイト ライジング」のトム・ハーディ主演で映画化したクライム・ミステリー。スターリン独裁政権下のソ連を舞台に、国家が揉み消した連続猟奇殺人事件を巡り、一人のエリート捜査官が全体主義国家の恐るべき不条理に立ち向かって真相究明に奔走するさまをスリリングに描く。共演はゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパス。監督は「デンジャラス・ラン」のダニエル・エスピノーサ。
 1953年、スターリン政権下のソ連。ある夜、国家保安省(MGB)のエリート捜査官レオは、変死体となって発見された戦友の息子の亡骸と対面する。事件性は明白だったが、上司は“理想国家のソ連にこのような犯罪は存在しない”との理由で事故死として処理するよう命じる。疑念が拭えない中、今度は最愛の妻ライーサにあらぬスパイの容疑がかけられ、レオに妻を告発するよう圧力がかかる。これを拒否したため、レオは地方の警察署に飛ばされてしまう。するとそこで、再び少年が被害者の猟奇殺人事件に出くわす。犯人を野放しにするわけにはいかないと、署長のネステロフに協力を仰ぐレオだったが…。



『マッド・マックス…』の新作で主役を演じたトム・ハーディが、静かな反骨精神を漲らせ厳しい状況に立ち向かうソビエト高官を熱演しています。アクション俳優として注目を浴びる事の多い彼ですが、今作では深い心理描写を披露。冒頭に見せる高慢で不遜な表情が、危機に追い込まれるうちに次第に、高潔で自尊心に満ちたものに変わっていく様が興味深い。

映画のテーマは猟奇的殺人事件の解明には有らず、スターリン政権下の恐怖政治の冷徹さを描く事にあって、人々の鬱屈した心理が滲みでるものになっています。この点にはロシア政府が異論を唱え、ロシア国内では間際になっての公開中止が報じられていますが、当たらずも遠からじという印象をあたえる事は否めません。

息もつかせぬストーリー展開は、ラストで観る者の溜飲を下げるオチを迎えヤレヤレと思ったのですが、実は今作のオリジナル小説には続編が続き、本編は序章に過ぎなかったというオチのオチが潜んでいるらしいです。珍しく、オリジナル小説シリーズを読破したくなる程の濃密な内容の作品でした。超オススメ。
スポンサーサイト
  •   17, 2015 15:00
  •  0
  •  0

Comment 0

Leave a comment