FORCE MAJEURE TURIST…フレンチアルプスで起きたこと…

監督:リューベン・オストルンド
キャスト:ヨハネス・バー・クンケ、リーサ・ローヴェン・コングスリ、クリストファー・ヒヴュ、クララ・ヴェッテルグレン、ヴィンセント・ヴェッテルグレン、ファンニ・メテーリウ




(allcinema映画データベースよりコピペ)
 お披露目となった2014年のカンヌ国際映画祭で評判を呼び、その年の全米賞レースを席巻するなど世界的に話題を集めた北欧発のシニカル・コメディ。アルプスの高級リゾートにバカンスにやって来たスウェーデン人一家を主人公に、父親のとっさの行動が引き金となって家族の絆に思いがけない亀裂が生じていくさまとその顛末を、辛辣な眼差しで赤裸々かつユーモラスに描き出す。監督はスウェーデンの俊英、リューベン・オストルンド。
 フレンチアルプスの高級リゾートにスキー・バカンスにやって来たスウェーデンの一家4人。いつも仕事で忙しい父親のトマスは、ここぞとばかりに家族サービスに精を出す。ところが2日目、テラスレストランで昼食をとっていた一家を不測の事態が襲う。スキー場が起こした人工雪崩が、予想を超えた規模に成長しながらテラスへ向かってきたのだ。幸い大事には至らなかったが、その時トマスは、妻と2人の子どもを置き去りにして、自分だけで逃げ出してしまったのだ。何事もなかったかのように、その場を取り繕うトマスだったが、妻のエバはおろか子どもたちの目もごまかすことはできなかった。以来、家族の中には不穏な空気が漂い、楽しいはずのバカンスが一転して息詰まる修羅場の様相を見せ始め、次第に追い詰められていくトマスだったが…。




日本では馴染みが薄いとはいえ、その分日本公開となる場合は、独特の味わいを持つ珠玉の作品が多いスウェーデン映画。今作もその例外に漏れず、人間の深層心理に切り込む興味深い作品でした。

生命の危機に瀕する場面で究極の選択を迫られた時、人は無意識の内にその人格の本質を露呈する、というかなり斜に構えた大前提でお話が始まります。咄嗟の行動をどう評価するかはケースバイケースで一元論では語る事は難しいと思うのですが、主人公の父親の場合、その後の言動が彼の未熟さをさらに晒す結果となり、家族や周辺の人々の思惑を巻き込んで状況は混迷を極めます。
それでも、混迷の中で交わされる会話にちりばめられたアイロニーには温かみを感じるものも少なくなく、縺れた感情をほぐすためのヒントが見え隠れする。中でも、主人公の妻の言動には葛藤を乗り越えた彼女なりの強い意志を感じます。ま、それが、終盤の皮肉に満ちたオチの伏線となっているわけですが…。

何れにしても、理屈にまみれた会話劇を楽しむにはもってこいの作品です。でもこれ、ひょっとして男性には好まれないかもな。。。
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  •   16, 2015 22:00
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