St. Vincent…ヴィンセントが教えてくれたこと…

監督:セオドア・メルフィ
キャスト:ビル・マーレイ、ジェイデン・リーベラー、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ、クリス・オダウド、テレンス・ハワード




(allcinema映画データべースよりコピペ)
ビル・マーレイが近所に引っ越してきたいじめられっ子の少年と奇妙な友情を築いていく不良老人を演じて高い評価を受けたハートウォーミング・コメディ。出演は、少年オリバー役にジェイデン・リーベラー、共演にメリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ。監督はCMの世界で活躍し、本作が長編デビューのセオドア・メルフィ。
 酒とギャンブルにまみれた初老の独身男ヴィンセントは、偏屈で頑固な近所の嫌われ者。ある日、その隣にシングルマザーのマギーと小学生の息子オリバーが引っ越してくる。仕事で忙しいマギーは、なかなか息子の面倒を見ることができない。そんなマギーから子守りを頼まれ、すかさず報酬を要求するヴィンセント。どうにか金額も折り合い、子守りを引き受けたものの、小学生のオリバーを酒場や競馬場にも平気で連れ回し、彼がいじめられていると知るや、相手の鼻をへし折る過激な撃退法を伝授する始末。それでもまるで対照的ながら2人は妙にウマが合い、いつしかオリバーは周囲の嫌われ者の意外な素顔を垣間見ていくのだったが…。





人の評価の9割はその見かけで決まってしまう、というのが私の持論。もちろん、見かけ以外の残りの1割に真実が隠れていることも少なくないので、常にしっかりアンテナ張って、人物を含めた物事の真実を見極める事に努めるべきだと思っている。でもね、これがなかなか難しい。ついつい表に現れる印象だけに押し流されがち。。。

主人公ヴィンセントは、呑む・打つ・買う・の三拍子揃った暴走老人。もちろん、生活も乱れがちで自らを語ることもないので、周囲は当然彼を理解することが出来ない。でも本人はそんな事には全く無頓着、いやむしろ、自分の心の深層に踏み込まれる事を嫌い、ただただ自らの信念によってのみ行動する。
まあ、要するにただの偏屈なんだけれど、言い換えれば実はシャイという事か。隣に引っ越してきたオリバー少年はそんなヴィンセントの隠れた真実を敏感に感じ取り、見事に”聖ヴィンセント”を探し当てた。ナイーブな少年と悲哀を抱える老人の琴線が響き合う瞬間には、軽やかな感情が湧き上がる。妙に湿っぽく無い演出が良いね。

ベタな予定調和で結ばれるラストを爽やかに受け入れられるのも、頑固でシャイで、ちょっぴりやさぐれた不良老人を独特の間合いでひょうひょうと演じたビル・マーレーの軽妙な演技があればこそ。彼はやっぱり抜群に上手い。そして妊婦ダンサーを演じたナオミ・ワッツの怪演!彼女がまくしたてるロシア訛りの英語が面白い。
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  •   09, 2015 17:00
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