A most violent year…アメリカン・ドリーマー 理想の代償…

監督:J・C・チャンダー
キャスト:オスカー・アイザック、ジェシカ・チャステイン、デヴィッド・オイェロウォ、アレッサンドロ・ニヴォラ、アルバート・ブルックス



(allcinema映画データベースよりコピペ)
犯罪がもっとも多く発生し、危険な街だった1981年のニューヨークを舞台に、まっとうな方法で成功を夢みた男とそれを支えた妻に訪れた絶体絶命の窮地とその顛末を、主人公の葛藤を軸にスリリングに描くサスペンス・ドラマ。主演は「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」のオスカー・アイザック、共演にジェシカ・チャステイン、デヴィッド・オイェロウォ。監督は「マージン・コール」「オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~」のJ・C・チャンダー。
 1981年のニューヨーク。そこは犯罪と欲望が渦巻く過酷な時代。オイル会社を起業した移民のアベル。高潔な彼は、不正や暴力がはびこる業界の中にあってクリーンなビジネスという理想を貫き、着実に業績を伸ばしてきた。そしてこのたび、事業拡大のために川沿いの広大な土地の購入を決意し、頭金として全財産を投入したのだった。残金を30日以内に支払わなければ頭金を没収されてしまうが、この契約によって会社をニューヨーク一の規模へと大きく成長させることが可能となる。しかし、積み荷のオイルがタンクローリーごと強奪される被害に悩まされ続けるアベル。さらには捜査当局から脱税の嫌疑をかけられ、銀行からは融資を断られてしまう。そんな中、ギャングの娘である妻アナは、父に頼ることを提案するが…。



今売り出し中のオスカー・アイザック。『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』での味わい深い演技が印象に残る役者さんですが、今作では事業拡大に燃える若き実業家を堂々と好演しています。

最近でこそニューヨークの治安は随分良くなったと聞きますが、人種の坩堝、犯罪都市というかつての評判を思い起こさせる映像は限りなくダーティで、ハードボイルドな人物描写が際立ちます。苦境に見舞われつつも、あらゆる手立てを模索し問題解決を目指す主人公アベルは、常に自尊心を保つことを忘れない。その対極として描かれるのが裏帳簿を巧みに操る妻のアナ。理想に走る夫の影には清濁併せ呑む事を厭わない現実的な妻が不可欠に違いありません。汚れ役ジェシカ・チャスティンの熱演が光ります。

アメリカンドリームという言葉の裏に潜むマネー主義が、良くも悪くも人間の運命を弄ぶ様を如実に語る秀作でした。困難を乗り越えた主人公の見る夢の先にさえ、さらなる暗雲が漂うストーリー。はたしてそれに何を思うか。。。残念ながら、それでも世の中はお金で動いているのです。
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  •   02, 2015 10:00
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