My Old Lady…パリ3区の遺産相続人…

監督:イスラエル・ホロヴィッツ
キャスト:ケヴィン・クライン、クリスティン・スコット・トーマス、マギー・スミス、ステファーヌ・フレス、ドミニク・ピノン、ノエミ・ルボフスキー




(allcinema映画データベースよりコピペ)
ケヴィン・クラインとマギー・スミスのオスカー受賞俳優と、オスカー・ノミネート女優のクリスティン・スコット・トーマスが豪華に共演したコメディ・ドラマ。パリの高級アパルトマンを相続したアメリカ人男性が、フランスの厄介な不動産売買制度のせいで老婦人と同居するハメになったことから思いも寄らぬ人生の哀歓に直面していくさまを描く。劇作家で「いちご白書」「太陽の雫」などの脚本を手がけたイスラエル・ホロヴィッツが、自身のヒット舞台を基にした本作で記念すべき映画監督デビューを飾った。
 疎遠だった父親が亡くなり、パリの高級アパルトマンを相続することになったマティアス。これで借金生活からオサラバできるとニューヨークからやって来た彼だったが、アパルトマンにはなんとイギリス生まれの老婦人マティルドが住んでいた。元の所有者マティルドとマティアスの父は、“ヴィアジェ”というフランス独特の不動産売買契約を結んでいた。それによってマティルドは亡くなるまでここに住み続けることができ、毎月、買主から2,400ユーロの支払いを受け続けることになっていた。相続した不動産を売れないばかりか、自分に支払い義務まであると知り、目論見が大きくはずれてしまったマティアス。持ち金もない彼は、マティルドの好意で逆にアパルトマンの一室を借りることに。おまけに、仕事から帰ってきたマティルドの娘クロエには、月末までに支払いが行われないと、不法侵入で訴えると脅される始末。すっかりニッチもサッチもいかず途方に暮れるマティアスだったが…。




いきなりチョイとネタバレですが、それぞれの父親と母親が既婚でありながら不倫関係にあった事実を巡り、幼い頃の心の傷を抱えたまま人生の半ばを超えた男女が、哀切を乗り越え共に自らのアイデンティティーを取り戻していく過程を機微のある会話で積み上げるストーリー。
ポイントになるのは、当事者である母親が自己愛を貫き、生きながらえていることに今も尚誇りを持ち続けている点です。この90歳を超える母親役をマギー・スミスが堂々と演じている姿がなんともカッコイイ。彼女自身はイギリス人ですが、イギリス生まれでパリ在住の英語教師という設定で愛に生きるフランス人を美しい英語で好演。人生の深み重みを感じさせる存在感の前には、演技派のケヴィン・クラインもクリスティン・スコット・トーマスも霞んでしまいます。

実のところ、高級アパルトマンを巡ってのしょーもない中年男女の衝突は陳腐なものですが、付帯する”ヴィアジェ”というフランス独特の不動産制度が醸し出す優雅で古典的価値観がパリの街並みにマッチして、豊かな気持ちにさせてくれます。売主が何時亡くなるのか、それによって利益を得られるかどうかわからないというギャンブル性が、いかにも古都パリに似合っていると思いません?さすが、世界遺産の街です。あ~~、やっぱりパリに行きたい!
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  •   24, 2015 12:00
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