VIVA LA LIBERTA…ローマに消えた男…

監督:ロベルト・アンドー
キャスト:トニ・セルヴィッロ、ヴァレリオ・マスタンドレア、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ミケーラ・チェスコン、アンナ・ボナイウート、エリック・グエン、アンドレア・レンツィ、ジュディス・デイヴィス




(allcinema映画データベースよりコピペ)
「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-」「グレート・ビューティー/追憶のローマ」のトニ・セルヴィッロが性格が対照的な双子の兄弟を一人二役で演じ、自らの職責を投げ出し失踪した野党党首と、その替え玉となって政界に旋風を巻き起こす哲学教授それぞれの人生模様を、皮肉とユーモアを織り交ぜて描くヒューマン・ドラマ。共演はヴァレリオ・マスタンドレア、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。監督は「そして、デブノーの森へ」のロベルト・アンドー。
 イタリア最大の野党を率いる大物政治家エンリコは、大事な国政選挙を前に支持率低迷に苦しみ、支持者からの猛烈な突き上げに晒されていた。そしてついにプレッシャーに耐えられなくなり、書き置き一枚を残して行方をくらましてしまう。慌てた部下のアンドレアは、この前代未聞のスキャンダルの隠蔽に奔走する。そして、エンリコの妻からほとんど誰も知らない双子の兄ジョヴァンニの存在を聞き、彼を替え玉に仕立て上げることに。するとその歯に衣着せぬ舌鋒鋭い物言いが大衆の心を掴み、支持率は急回復していく。その頃、失踪したエンリコは、パリに暮らす元恋人のもとに身を寄せていた。日頃のプレッシャーからようやく解放され、徐々に心の平穏を取り戻していくエンリコだったが…。




ひと昔前、日本でも劇場型政治が世を席巻し驚異の内閣支持率80%を叩き出すなんて事がありましたが、本作品はそんな政治の脆弱性を皮肉りながら、とある双子の心象風景を描き出す異色のドラマです。
政治家の替え玉を題材にした作品は特に珍しくもなく、また、替え玉が本物以上に活躍しちゃうストーリーも馴染みがあるものの、本作の場合、本物・替え玉双方にサイコパスの影が付きまとい独特の緊張感を醸し出しているところが特徴的です。
そして、二つの異なる人格を演じ分けた主役トニ・セルヴィッロの怪演には鬼気迫るものがあり、その全てが集約されるラストのワンショットに、ワタクシ思わず唸ってしまいました。周りを固める政治家や側近たちの描写にもユーモアと皮肉がちりばめられ、人のこころの虚ろいに目を向けた演出は私たち日本人にとっても響くものがあります。
哀しくも笑えない、鋭い心理描写をじっくり味わいたい良作です。
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  •   25, 2015 12:00
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