WOMAN IN GOLD…黄金のアデーレ 名画の帰還…

今年も残るところおよそ一ヶ月。先月末までで数えてみれば、劇場鑑賞95作となりました。果たして年末までに100作品を超えることができるか…?


監督:サイモン・カーティス
キャスト:ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ、タチアナ・マズラニー、マックス・アイアンズ、チャールズ・ダンス、エリザベス・マクガヴァン、ジョナサン・プライス




(allcinema映画データベースよりコピペ)
クリムトの名画“黄金のアデーレ”が辿った数奇な運命に秘められた驚きの実話を映画化した感動のドラマ。ナチスに略奪された“黄金のアデーレ”の正当な持ち主として名乗り出た82歳の女性マリア・アルトマンが、駆け出し弁護士ランドル・シェーンベルクとともにオーストリア政府を相手に一歩も引かない返還闘争を繰り広げるさまと、激動の時代を生きたマリアとその家族の物語を描く。主演は「クィーン」のヘレン・ミレンと「[リミット]」のライアン・レイノルズ。共演にダニエル・ブリュール、タチアナ・マズラニー、ケイティ・ホームズ。監督は「マリリン 7日間の恋」のサイモン・カーティス。
 ユダヤ人女性のマリア・アルトマンは、ナチスに占領された祖国オーストリアを捨て、夫フリッツとともにアメリカへの亡命を果たす。1998年、82歳となったマリアは亡くなった姉ルイーゼがオーストリア政府に対してクリムトの名画“黄金のアデーレ”の返還を求めていたことを知る。それはマリアの伯母アデーレの肖像画で、第二次世界大戦中にナチスに略奪されたものだった。マリアは姉の思いを受け継ぐことを決め、駆け出しの弁護士ランディに協力を仰ぐ。しかし、その名画は“オーストリアのモナリザ”と称される至宝。オーストリア政府にこれを手放す気は毛頭なく、マリアとランディの闘いは困難かつ長い道のりとなっていく。





第二次世界対戦中の美術品をめぐる米英vs独vsソ連の三つ巴の攻防を描いた作品、『ミケランジェロ・プロジェクト』をつい最近見たばかりですが、実はドイツ軍が略奪した美術品の多くは、かつて一般ユダヤ人が個人所有していたものでした。本作品は、ドイツ軍がユダヤ人の資産を略奪した事実以上に、ナチス・ドイツ帝国へ無策に迎合したオーストリア政府の姑息な姿勢に鋭く切り込んだ点に特徴があります。
ドイツ軍がかつてオーストリア国民であったユダヤ人から略奪した美術品を、正当な所有者に返還することを拒否し続けるオーストリア政府に粘り強く立ち向かう若き弁護士が、ユダヤ人作曲家シェーンベルグの孫であるという、この事実。そして、オーストリア人の正義と誇りを呼び起こす結果となる最終裁定の潔さ。それらが、ヒロインを演じたヘレン・ミレンのそれこそ外連味のない演技と相まって、深い感銘を与えてくれる作品となっています。

19世紀末ウィーンの爛熟した文化を象徴する名画が、誇り高く輝く場を求めて辿る険しい旅路を鮮やかに描く良作でした。
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  •   03, 2015 21:00
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