The Lobster

the lobster
監督:ヨルゴス・ランティモス
キャスト: コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジェシカ・バーデン、オリヴィア・コールマン、アシュレー・ジェンセン、アリアーヌ・ラベド、アンゲリキ・パプーリァ、ジョン・C・ライリー、レア・セドゥ、マイケル・スマイリー、ベン・ウィショー





(allcinema映画データベースよりコピペ)
 長編2作目の「籠の中の乙女」が世界的に注目を集めたギリシャの奇才ヨルゴス・ランティモス監督がコリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジョン・C・ライリー、ベン・ウィショー、レア・セドゥら豪華キャストを起用し、自身初の英語作品に挑んだ奇想天外SFラブ・ストーリー。独身が罪とされるディストピアの世界を舞台に、“独身者”としてパートナーを見つめるための施設に送られた主人公を待ち受ける驚愕の運命を、寓意に満ちたユニークかつシニカルな筆致で描き出す。
 突然妻に去られ、独身となってしまったデヴィッド。兄である犬とともにとあるホテルに送られる。彼はそこで45日以内にパートナーを見つけなければ、事前に希望した動物へと姿を変えられてしまうのだった。ちなみにデヴィッドの希望はロブスター。こうしてデヴィッドのパートナー探しは始まるが、まるで思うようにいかず、ついにはホテルを脱走し、森へと逃げ込む。その森には独身者たちが隠れ住んでおり、女性リーダーを中心に強固なコミュニティが築かれていた。そこではホテルとは逆に、カップルになることは固く禁じられていた。そんな中、皮肉にも一人の女性と恋に落ちてしまうデヴィッドだったが…。







これ、とんでもない作品です。すべての虚飾を削ぎ落とし社会の本質をシニカルに描いた監督のセンスが凄い!出口の見えない鬱屈した現代社会を風刺した寓話が、心にグサッと刺さります。そしてそのセンスに応える贅沢なキャスティング。彼らの無機質な演技が醸し出す可笑しさと哀しさは、最後の最後まで途切れる事はありません。久し振りにピリピリした緊張感を味わいました。

前半の独身否定社会と後半の単身絶対社会は、実は全くの表裏一体となっており、要するに小市民にとっては何処にも逃げ道は無い。突き詰めていけば、私たちも知らず知らずのうちに、自分の希望する動物に変節しているのかもしれない。犬になるのか、牛になるのか、ウサギになるのか、はたまた主人公のようにロブスターを選ぶのか…。この命題はなかなか深いぞ。





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  •   01, 2016 18:00
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