SPOTLIGHT…スポットライト 世紀のスクープ…

スポットライト
監督:トム・マッカーシー
キャスト:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、ビリー・クラダップ、スタンリー・トゥッチ、ジェイミー・シェリダン






(allcinema映画データベースよりコピペ)
カトリック教会が長年隠蔽してきた児童虐待スキャンダルを暴き出し、ピュリツァー賞に輝いた調査報道チームを巡る感動の実話を基に、巨大な権力に立ち向かっていった新聞記者たちのジャーナリズム魂と不屈の執念を描いた実録サスペンス。出演はマーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュライバー、ジョン・スラッテリー。監督は「扉をたたく人」「靴職人と魔法のミシン」のトム・マッカーシー。第88回アカデミー賞では、みごと作品賞と脚本賞の2冠に輝いた。
 2001年、夏。ボストンの地元新聞“ボストン・グローブ”の新任編集局長としてマイアミからやって来たマーティ・バロン。さっそく目玉になる記事の材料を物色し、神父による子どもへの性的虐待事件に着目すると、これを追跡調査する方針を打ち出す。しかしボストン・グローブの読者は半数以上がカトリック教徒。彼らの反発を招きかねないと古参幹部は難色を示すが、地元のしがらみと無縁で、なおかつユダヤ人のバロンは強気に押し切っていく。こうして、リーダーのウォルター“ロビー”ロビンソンを中心に特集記事欄《スポットライト》を担当する4人の記者たちが調査を開始する。そして地道な取材を積み重ね、次第に事件の背後に隠された巨大な疑惑の核心へと迫っていくが…。






15年前、ボストン・グローブ社がこの性的虐待事件隠匿をスッパ抜いた記事は、確か日本でもニュース報道された記憶があるけれど、もちろん私はカトリック教徒ではない事も手伝って、さほど衝撃を受けなかったと。なぜって、歴史的に強大な権力を振るい巨大化したカトリック教会内部の停滞と腐敗は、かねてから噂やゴシップになっていたし、その隠微なダークサイドは映画ネタとして度々語られていたから。
そもそも組織とは、ある程度発展を遂げれば、そこを流れる空気や水は澱み腐臭を放つもの。それは、聖職者の組織にも避ける事は出来ず、むしろ強固なヒエラルキーを保ち多数の信者を傘下に従えるが故に、彼らにとっては正義の行使よりも組織の維持こそが最優先される。そう考えれば、これは起こるべくして起きた事件と納得できる。

本作品は、劇中でジャーナリストたちが地道に事件を追い検証を重ねるのと同様に、極めて丁寧に練られた脚本の元、事実を積み上げる事に特化した地味な作品です。その中でも、ユダヤ人の編集局長とアルメニア人の弁護士がボストンの保守的な社会風潮に切り込むきっかけを形作った、という図式を明確にしている点がポイントです。

宗教観の薄い日本人にとっては馴染みの無いテーマですが、組織の腐敗に切り込むジャーナリストたちの熱意を感じ取ることのできる社会派作品。作品賞と脚本賞と二つのオスカーにふさわしい良作だと思います。

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  •   19, 2016 00:02
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