HER ER HAROLD…ハロルドが笑う その日まで…

her er harold
監督:グンナル・ヴィケネ
キャスト:ビョルン・スンクェスト、ビヨーン・グラナート、ファンニ・ケッテル




(allcinema映画データベース) 
店の隣に世界的家具チェーン店“IKEA”がオープンしたことですべてを失った誇り高き家具職人が、復讐のためにIKEAの創業者の誘拐を企てたことから巻き起こる老人2人の珍道中の行方をほのぼのとしたタッチで描いたノルウェー発のハートウォーミング犯罪コメディ。主演はノルウェーとスウェーデンそれぞれのベテラン俳優、ビョルン・スンクェストとビヨーン・グラナート。監督は本作が長編4作目のグンナル・ヴィケネ。
 ノルウェーの街オサネに暮らすハロルド。長年、妻とともに小さな家具店を営んできた。ところが、店の隣になんと“IKEA”の北欧最大店舗がオープンしてしまう。家具屋として誰に恥じることもない仕事をしてきたと自負するハロルドだったが、とうてい太刀打ちできるわけもなく、あえなく閉店に追い込まれてしまう。時をおかずに最愛の妻にも先立たれてしまい、すべてを失ったハロルド。やがて怒りに突き動かされ、IKEAの創業者イングヴァル・カンプラードを誘拐するという無謀な計画を思い立ち、すぐさまおんぼろ車でスウェーデンへと向かう。その後、道中で出会った孤独な少女エバが仲間に加わり、思いつきの誘拐計画はどこまでも行き当たりばったりに展開していくだったが…。







街一番の高級家具店オーナーが、IKEAの出店をきっかけに全てを失い怒りの拳を振り上げたものの、その振り下ろし先を見失って右往左往する様を、悲喜こもごものエピソードで綴るロードムービーです。

犯罪コメディというよりは高齢者ムービーといった風情で、主人公ハロルドもさることながら、誘拐拉致されるIKEA創業者カンプラートの恐れを知らぬ老人力が凄まじい。衰えることの無い合理的な発想で、ハロルドの内向きな心を打ち負かす彼もまた、老人特有の疎外感を抱えて生きている。ハロルドと息子夫婦、エヴァと母親など、それぞれ問題を抱える家族像も乾いたタッチで描かれ、個人的にはかなりツボにはまりました、面白いと思います。


長期に渡りメンテしながら使い込むべき高級家具と、数年のサイクルで償却されていく前提のIKEA家具。価値観の変化に呼応するIKEAビジネスが優勢な昨今ですが、そんな趨勢に皮肉を投げ掛けていると勘ぐるのは、私だけかな…?
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  •   17, 2016 15:00
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