45Years…さざなみ…

さざなみ
監督:アンドリュー・ヘイ
キャスト:シャーロット・ランプリング、トム・コートネイ、ジェラルディン・ジェームズ、ドリー・ウェルズ、デヴィッド・シブリー、サム・アレクサンダー、リチャード・カニンガム、ハンナ・チャーマーズ、ルーファス・ライト




(allcinema映画データベースよりコピペ)
「愛の嵐」「スイミング・プール」のシャーロット・ランプリングと「長距離ランナーの孤独」「ドレッサー」のトム・コートネイの共演で贈る辛口の夫婦ドラマ。今は亡き夫のかつての恋人の存在が突然浮かび上がってきたことで、思いがけず心をかき乱される妻の葛藤と、亀裂が生まれた夫婦の愛の行方を繊細なタッチで描き出す。監督は、これが長編3作目のアンドリュー・ヘイ。
 イギリスの片田舎で穏やかな毎日を送る老夫婦のジェフとケイト。5日後に結婚45周年の記念パーティを控える中、スイスの警察から1通の手紙が届く。それは、50年前にジェフと登山中にクレパスに転落して亡くなった当時の恋人カチャの遺体が、昔のままの状態で発見されたことを知らせるものだった。以来、ジェフはカチャへの愛の記憶に浸っていく。最初は自分と出会う前の話と平静を装っていたケイトも、“彼女と結婚するつもりだった”と悪びれることなく口にする夫に次第に不信感を募らせ、いつしかそれはこれまで積み重ねてきた45年間の結婚生活にも向けられていくのだったが…。





昨今怒涛の勢いで高齢者主役作の公開が続いていますが、今作も主役は悠々自適に暮らす高齢者夫婦。しかしなんつうか、生ぬるいヒューマンドラマとは一線を画し、熟年夫婦の間にじわじわと広がる心理的齟齬を見事に描き出した、リアリスティックな作品でした。

全編、ほとんどすべてのカットに登場する主演のシャルロット・ランブリングが実にエグい。知性の裏に潜む負の感情が見え隠れする繊細な演技が見事です。70歳を超えたとはいえ相変わらず美しい彼女が、眉間にしわを寄せる表情を見せる度に、ああ、この人って薄幸顔なんだなぁ…改めて認識。特に、激情をほとばしらせ、無言で夫の手を激しく振り払うラストカットが、私たちに鮮烈な印象を残します。


悪意のない無邪気さこそが、人の心の深淵に鋭い楔を打ち込む事となる…、なかなか恐ろしいお話です。男性であろうと女性であろうと、人は幾つになろうとも生々しい感情を奥底にくすぶらせています。守るべき秘密は、どうか胸にしまったままで墓場まで持って行きましょう。油断は禁物。。。
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  •   05, 2016 18:00
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