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MUSTANG…裸足の季節…

裸足の季節
監督:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン
キャスト:ギュネシ・シェンソイ、ドア・ドゥウシル、トゥーバ・スングルオウル、エリット・イシジャン、イライダ・アクドアン、ニハール・G・コルダシュ、アイベルク・ペキジャン




(allcinema映画データベースよりコピペ)
 トルコの田舎町に生きる5人姉妹の青春を描いたフランス映画で、アカデミー外国語映画賞ノミネートをはじめ数々の映画賞を賑わし、世界的に話題となった感動の思春期ドラマ。封建的な社会の中で自由を奪われた美人5人姉妹の葛藤と決死の反抗の行方をほろ苦くも瑞々しいタッチで描き出す。監督はトルコ出身で、パリで映画を学んだデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン。本作が記念すべき長編デビュー作となる。5人姉妹役には、いずれもオーディションやスカウトによって監督が見出した新人が起用された。
 イスタンブールから1000km離れた黒海沿岸の小さな村。13歳のラーレは、美しい5人姉妹の末っ子。10年前に両親を事故で亡くし、以来、姉妹たちは祖母と叔父が暮らす家に身を寄せていた。ある日、姉妹たちは学校帰りに男子生徒と海で騎馬戦をして無邪気に遊ぶ。しかし帰宅後、近所の噂を耳にした祖母に、ふしだらと激しく叱責される。古い慣習や封建的な思想が根強く残るこの地では、祖母や叔父にとって結婚前の女は純潔であることが最も大事なことだった。そのため姉妹たちは、学校ばかりか外出そのものを禁じられ、家の中に軟禁されて、退屈な花嫁修業を強いられる。そして次々と見ず知らずの男たちとの見合いをさせられ、結婚話が進んでいく。そんな姉たちの姿を目の当たりにして、ラーレはある決意を固めるが…。





平素は影を潜めている古い価値観と封建的な風習が、婚姻を意識させる出来事をきっかけに突然少女たちに襲いかかる。そこには質(タチ)の悪い男尊女卑の文化が根付いていて、狭いコミュニティで生き抜くためには、それら全てを無言で受け入れるしか道は無い。しかし、末娘ラーレはそんな古い文化の呪縛から逃れるために、遠いイスタンブールを目指す事を決意する。。。
まあ、こう書いてしまうと、自由を求め新世界へ旅立つ少女の闘いの物語と見られがちですが、この作品は決して大仰に構える事なく、少女たちの発露する心情をありのままに描いていきます。そう、時に神々しく時に生々しく、彼女たちの息遣いがそのままドラマとなり、私たちに語りかけてくるのです。

もうね、この5人姉妹を演じる新人女優さんたちが、最高に美しいの。それだけでも見る価値があります。意思を貫くラーレの先行きに、敢えて触れないラストも好感が持てます。

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  •   12, 2016 22:00
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