BOOMERANG…ミモザの島に消えた母…

ミモザ
監督:フランソワ・ファヴラ
キャスト:ロラン・ラフィット、メラニー・ロラン、オドレイ・ダナ





(allcinema映画データベースよりコピペ)
『サラの鍵』の原作者タチアナ・ド・ロネの同名ベストセラー小説を映画化したミステリー・ドラマ。幼い頃に体験した母の死に囚われ続けた主人公が、30年の時を経てその真相究明に乗り出し、禁断の秘密の封印を徐々に解いていく中で、家族それぞれの苦悩や葛藤が明らかになっていくさまを描く。主演は「麗しき日々」のロラン・ラフィット、共演にメラニー・ロラン、オドレイ・ダナ。監督は本作が長編3作目のフランソワ・ファヴラ。
 フランス大西洋の美しい島、ノワールムティエ島。30年前、この島で一人の若い母親が命を落とす。40歳のアントワンは今もなお、その母の死と折り合いをつけられずにいた。仕事も上手くいかず、結婚生活でも破綻を迎えてしまった彼は、改めて母の死と向き合うべく、妹のアガットを伴い、故郷ノワールムティエ島へと向かう。しかし父も祖母も母の死について頑なに口を閉ざそうとする。ますます不信感を募らせるアントワン。そして、気乗りしないアガットを尻目に、執拗に当時のことを調べ始めるのだったが…。




家族に起こった悲劇を幼い子供にどう伝えるのか…。しかも、詳しく明かすのを憚る事実が隠されていたとすれば…。
世の中には様々な人間が蠢いていて、そしてそこには数知れず秘められたドラマが刻まれていく。平凡な私たちの家庭にも小さな秘密が重ねられ、時間がそれを解き放つ事もあれば、そのまま墓場まで道連れにされる事も。言い換えれば、知らなければならない事実があれば、知る必要の無い事実、そして知るべきで無い事実もある。

全編を通して、長男アントワンの苦悩が物語をリードします。離婚、失業、父親との確執に苛立ち、唯一心を通わす事の出来る妹アガットにも疎まれる。四面楚歌のアントワンが抱く疑惑と疑念は渦巻くばかりで、よもや妄想かと見る側をも不安にさせる。しかしそんなスリリングな展開は、いかにも自由恋愛の国フランスらしい伏線を伴って、終盤一気に氷解します。秘められた事実の重みも、時を刻む事で軽くなる。

要所要所に挟み込まれる小さなプロットを、スパイスのように効かせた小気味好い作品でした。

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  •   10, 2016 15:35
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