TRUTH…ニュースの真相…

ニュースの真相
監督:ジェームズ・ヴァンダービルト
キャスト:ケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォード、トファー・グレイス、エリザベス・モス、ブルース・グリーンウッド、ステイシー・キーチ、デニス・クエイド





(allcinema映画データベースよりコピペ)
 2004年9月、米CBSの看板報道番組『60ミニッツII』では、再戦を目指すジョージ・W・ブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑という一大スクープを特集するが、根拠となった証拠に偽造の疑いが浮上し、一転して番組の名物アンカーマン、ダン・ラザーが事実上の降板に追い込まれる一大不祥事に発展した。本作は、ダン・ラザーとともに大統領の疑惑追及で中心的役割を担った同番組の女性プロデューサー、メアリー・メイプスの自伝を基に、一連のスキャンダルの真相と、激しいバッシングの渦中で、なおもひるむことのないジャーナリストとしての信念と矜持を描き出していく社会派サスペンス。主演はケイト・ブランシェットとロバート・レッドフォード。監督は「ゾディアック」「アメイジング・スパイダーマン」などの脚本を手がけ、本作が記念すべき監督デビューとなるジェームズ・ヴァンダービルト。
 ジョージ・W・ブッシュ大統領が再戦を目指していた2004年。ブッシュ大統領の軍歴を巡る疑惑を追及していたCBSニュースのベテラン・プロデューサー、メアリー・メイプスは、その決定的な証拠を入手、ついに伝説的ジャーナリスト、ダン・ラザーがアンカーマンを務める番組でそのスクープを放送する。番組は大反響を呼ぶが、その直後、保守派ブロガーによるひとつの指摘をきっかけに、“新証拠”に対する疑惑で蜂の巣をつついたような大混乱となり、一転してダンとメアリーは釈明に追われることに。もはや軍歴そのものの疑惑は議論の外に置かれてしまい、“新証拠”の真偽のみを巡って集中砲火を浴び続けるメアリーだったが…。




メディアによる報道をテーマとした作品は、多くがジャーナリスト達が巨悪に挑むという構図となっており、特に事実を元に作られている場合、社会派サスペンスとして見応えがある。記憶に新しいところでは、今年のオスカー作品賞作品『スポットライト 世紀のスクープ』が、まさしくそんな良作だった。
しかし今作は、ジャーナリズムvs巨悪という単純な構図ではなく、ジャーナリスト達とメディア資本、ひいてはその陰に見え隠れする政治的な圧力にスポットを当てた、言わばメディア業界の暗部に切り込む内容になっている。これは、最近の日本のメディア動向についても囁かれる事が増えた、政治と資本と報道の三竦み状態の是非を問うもので、資本主義が爛熟した現代にふさわしい、極めてセンシティブなテーマだと思う。

本作の題材となった、ジョージ・W・ブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑は、たしかその疑惑については日本でも報道され、私もはっきり覚えているけれど、実はその後の証拠偽造疑惑についての顛末はほとんど記憶に無い。作品の前半では、事実ありきの掛け声と共に報道へとひた走るジャーナリスト達の姿を、そして後半は証拠偽造の検証を怠ったとして、彼らを一気に葬り去ろうとするメディア資本の姿を描くのみ。敢えてその真偽には触れない姿勢に、このテーマの深さと闇をを感じ取る事が出来る。
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  •   06, 2016 16:25
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