LA LOI DU MARCHE…ティエリー・ドグルドーの憂鬱…

ティエリー
監督:ステファヌ・ブリゼ
キャスト:ヴァンサン・ランドン、カリーヌ・ドゥ・ミルベッチ、マチュー・シャレール


(allcinema映画データベースよりコピペ)
 「すべて彼女のために」「友よ、さらばと言おう」のヴァンサン・ランドンが「母の身終い」のステファヌ・ブリゼ監督と再びタッグを組み、カンヌ国際映画祭とセザール賞で主演男優賞に輝いた人間ドラマ。非情なリストラに遭い、50歳を過ぎての就活もままならない中年男性を主人公に、格差と分断が進み、ごく普通の人々ですら尊厳を持って生きることが困難になった現代社会の不条理を静かに見つめていく。
 失業して1年半になる51歳のティエリー・トグルドー。職業安定所の職員に言われるままに取得したクレーン操縦士の資格もまるで役に立たず、いまだに仕事が見つかるメドすら立たない。障害のある息子と不満一つ漏らさない妻を抱え、家のローンにも追い詰められていく。そんな中、どうにかスーパーマーケットの監視員という職にありつき、ようやく綱渡りの生活から解放されたティエリーだったが…。




主演俳優のヴァンサン・ランドンは実に存在感のある俳優で、彼の醸し出す憂いと男気は、もうそれだけで全てを圧倒する圧力を感じさせます。「すべて彼女のために」も然り、「友よ、さらばと言おう」も然り、彼の泥臭い演技だけで作品が成り立っている印象でした。
で、今作、意外にもその彼が職を失うことで不安と葛藤に苛まれる中年男を静かに演じています。へえ~っと思わず唸ってしまった訳ですが、まあそのくたびれ加減が妙に現実的で、彼の姿をまるでドキュメンタリーのように追うカメラワークがより一層作品のリアリティを高めています。

お客の万引きを防ぐセキュリティエージェントとして雇用されたはずだったのに、実はその仕事は従業員の不正をも監視摘発する役目も負っていた。。。綺麗事を申し上げれば、仕事に対する誇りがあってこそ労働意欲が持続できる訳で、自尊心を著しく損なう環境に身を置く事は自己崩壊にも繋がりかねない。最後に主人公がとった行動には、家族と共に誇り高く生きたいという強い欲求が現れていると思う。
でも、なんだかね、世の中の不条理がひしひしと伝わってきて、その上フランス語は殆ど聞き取れず…、妙に気の滅入る作品でした。
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  •   30, 2016 08:00
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