LITTLE BOY…リトル・ボーイ 小さなボクと戦争…

リトルボーイ
監督:アレハンドロ・モンテベルデ
キャスト: ジェイコブ・サルヴァーティ、エミリー・ワトソン、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、マイケル・ラパポート、デヴィッド・ヘンリー、エドゥアルド・ベラステーギ、ベン・チャップリン、トム・ウィルキンソン




(allcinema映画データベースよりコピペ)
第二次世界大戦下のアメリカの田舎町を舞台に、出征した父の“奪還作戦”に奔走する少年のひたむきな姿と、町で敵対視されていた一人の日系人男性との友情を描いたドラマ。主人公の少年役は、ほぼ演技未経験のジェイコブ・サルヴァーティ。共演にエミリー・ワトソン、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、トム・ウィルキンソン。監督はメキシコ出身で本作が長編2作目のアレハンドロ・モンテベルデ。
 第二次世界大戦下のカリフォルニア州の小さな漁村。8歳の少年ペッパー・バズビーは、身体が小さいせいで“リトル・ボーイ”とからかわれ、イジメに遭うこともしばしば。そんな彼にとって、自分のことを“相棒”と呼んでくれる優しい父と奇術師ベン・イーグルがヒーローだった。ある日、兄のロンドンが徴兵検査で引っかかり、代わりに父が戦争に駆り出されてしまう。以来ペッパーは、父を呼び戻すために戦場へ向けて念を送るようになる。そんな中、町のはずれには米国への忠誠が認められて収容所から釈放された日系人のハシモトが住んでいて、周囲から冷たい視線を浴びていた。ペッパーも他の人々と同様にハシモトに敵意を剥き出しにする。すると見かねた教会の司祭から、すべてを達成できたら願いが叶うと、あるリストを渡される。さっそく一つひとつリストをこなしていくペッパー。そしてそこには、ハシモトに親切にという項目が加えられていたのだが…。






第二次大戦中、強制収容にはじまる日系アメリカ人の受けた不当な処遇は、あらゆる権利と自由を奪う非民主的なものだった。しかも、本来全ての敵性外国人(ドイツ系・イタリア系)に向けて施行された筈の措置は後に日系人のみに限定され、明らかに人種的偏見を巻き込んだ非人道的な政策と言える。
アメリカ現代史におけるこの汚点は後に各方面で自己批判され、1960年以降政府による正式な謝罪と賠償が続き、1999年ようやく最後の賠償金が支払われた。。。

少し硬い話から始めましたが、こんな事を知っているかいないかで本作の印象が変わるに違いありません。物語のテーマは、父親の帰りを待つ少年の真っ直ぐな気持ちと偏見を乗り越え紡がれる友情、そして赦しから始まる平和への礎…と、至極真っ当です。言いたい事はよ~く判ります。が、当時の日系アメリカ人に対する差別や偏見、映画タイトルの由来となっている広島に投下された原爆リトルボーイの扱いなど、日本人にとってはセンシティブな表現も多く、些か居心地の悪い印象を受けました。

多分これが、一般的なアメリカ人の対日戦争についての認識なんでしょう。もちろん、レビューの論点がズレているのは承知していますが、主役のジェイコブ・サルヴァーティ君の熱演とハシモト氏を演じるケイリー=ヒロユキ・タガワの味わい深い存在感が光るだけに、なんとも残念な作品でした。


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  •   08, 2016 18:18
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