IL CAPITALE UMANO/HUMAN CAPITAL…人間の値打ち…

人間の値打ち
監督:パオロ・ヴィルズィ
キャスト:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ、ヴァレリア・ゴリノ、ファブリツィオ・ジフーニ、ルイジ・ロ・カーショ、ジョヴァンニ・アンサルド、マティルデ・ジョリ、グリエルモ・ピネッリ、ジージョ・アルベルティ、ベボ・ストルティ





(allcinema映画データベースよりコピペ)
ひとつのひき逃げ事件をきっかけに、登場人物たちの秘められた利己的な振る舞いが露わになっていくさまを通して、お金持ちと彼らに群がる人々が織りなす欲望と打算の赤裸々な人間模様を巧みな筆致で描き出した群像ミステリー。イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、みごと作品賞を含む7冠を獲得。出演はヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ、ヴァレリア・ゴリノ、マティルデ・ジョリ。監督は「見わたすかぎり人生」のパオロ・ヴィルズィ。
 ある日、小さな不動産屋を営むディーノは、娘のセレーナを富豪のボーイフレンド、マッシの家まで送ってあげるのを口実に、その家の当主ジョヴァンニに近づく。そして銀行から無理な借金をしてまで、ジョヴァンニが手がける高利回りのファンドに参加する。何不自由ない生活を送りながらも満たされない思いを募らせていたジョヴァンニの妻カルラは、老朽化した劇場の再建に情熱を注いでいく。ディーノの娘セレーナは、マッシとの愛に疑問を持ち始めていた時、心療内科医である継母ロベルタの病院でひとりの少年と出会い、心惹かれていく。そんな中、マッシの車がひき逃げ事故を起こしてしまうのだったが…。




不動産業者ディーノ、その娘セレーナ、そして彼女のボーイフレンドの母親にして大富豪夫人セレーナ。この三人の目を通し三通りに描かれる一連の出来事は、それぞれの価値観と心に潜むエゴを剥き出しにする。苦々しい思いに貶められる、なんとも辛辣な語り口は、決して途切れる事はない。

それぞれに自己実現の為に行動し、時に他者を陥れる事も辞さない。ここまでストレートに欲求を自覚し突き進むエネルギーが羨ましくもあり疎ましくもあり。果たして自分はどのタイプにカテゴライズされるのかと思いつつ、自分のエゴを素直に優先させる事の是非を問わずにいられない。

要するに、まともな人間が登場しないのです。決して綺麗事を言うつもりはないけれど、彼らは誇りというものを持ち合わせて無いのかと…。どいつもこいつもホントしょうもない嫌な奴ばかりで、かなり疲れました(笑)。
私が甘ちゃんなのか、イタリア人がシビアなのか、恐らく両方なのでしょう。ひと皮剥いた人間の本質を晒す強烈な作品でした。
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  •   18, 2016 21:00
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