FREEHELD…ハンズ・オブ・ラブ 手のひらの勇気…

ハンズオブラブ
監督:ピーター・ソレット
キャスト:ジュリアン・ムーア、エレン・ペイジ、マイケル・シャノン、スティーヴ・カレル





(allcinema映画データベースよりコピペ)
遺族年金の権利を求めて立ち上がった同姓カップルの感動の実話をジュリアン・ムーアとエレン・ペイジの共演で映画化したヒューマン・ドラマ。原作はアカデミー賞に輝いた短編ドキュメンタリー「Freeheld」。共演にマイケル・シャノン、スティーヴ・カレル。監督は「キミに逢えたら!」のピーター・ソレット。
 ニュージャージー州オーシャン郡。女性でありながら警察官という過酷な仕事を20年以上も続けてきたローレル。正義感が強く、地域社会のために身体を張ってきたその仕事ぶりで同僚たちからの信頼も厚い彼女だったが、自分がレズビアンであることはひた隠しにしていた。そんなある日、ステイシーという若い女性と出会い、恋に落ちる。やがてローレルは郊外に一軒家を購入し、一緒に暮らし始める。満ち足りた日々を送る2人だったが、突然ローレルが病に倒れ末期ガンと診断される。自分がいなくなってもステイシーが家を売らずに暮らしていけるよう、遺族年金を遺そうとするローレルだったが、異性パートナーには当たり前に認められる権利が、同性同士であることが理由で拒否されてしまう。やがて残された時間の中で、愛する人を守るために闘う道を選んだローレルの勇気が、次第に周囲の人々を動かしていく。





つい先ごろのアメリカ大統領選では大方の予想を覆しドナルド・トランプ氏が勝利しました。選挙前選挙後合わせその言動が取りざたされていますが、中でも白人至上主義の思想を持つスティーブン・バノン氏をホワイトハウスの参謀の一員として選んだ事で、いわゆるマイノリティとLGBTの人々の間では、時代の逆行を危惧する声が数多く上がっています。果たして次の施政者たちはアメリカをどう導いていくのか、少なからず影響を受けるであろう私たちも気になるところです。

この作品では、LGBTの彼らがごく普通に穏やかに当たり前に生きる為には、数多くの高いハードルを乗り越えなければならない事をちょっぴりセンチメンタルに伝えています。残されるパートナーを守る為のささやかな努力は自然な情愛の発露なのに、その事で社会運動の主体とならざるを得ない事への戸惑いは決して小さくない。そんな感情の揺れ動きを、二人のヒロインがきめ細かに表現。特に、レズビアンである事をカミングアウトしているエレン・ペイジの演技が良いです。そして、意外にもマイケル・シャノンが実直なストレート白人男性を演じて◎。普段はエッジギリギリのサイコパス役が多いんですけれどね、なんか得した気分です。


アメリカが”自由の国”と謳われる事に疑う余地が無いとはいえ、実はアメリカ社会は意外に保守的な側面も持ち合わせていて、地域によっては同性愛に対し強い嫌悪を抱く事が是となっています。そこには理屈ではない男性至上という古典的な風土文化が根付いているのです。おそらく私たちの知っているアメリカは、自由闊達な空気に満ちた都市部のみ。それはアメリカのほんの小さな一部でしか無い事を、認識すべきでしょう。確かにその事は今回の大統領選で思い知らされたばかり。。。
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  •   29, 2016 22:00
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