Demolition…雨の日は会えない、晴れた日は君を想う…


監督:ジャン=マルク・ヴァレ
キャスト:ジェイク・ギレンホール、ナオミ・ワッツ、クリス・クーパー、ジュダ・ルイス




(allcinema映画データベースよりコピペ)
「ダラス・バイヤーズクラブ」「わたしに会うまでの1600キロ」のジャン=マルク・ヴァレ監督がジェイク・ギレンホールを主演に迎え、妻の突然の死で心が壊れ、ふとしたきっかけから破壊衝動を抑えられなくなった男の再生への道のりを見つめたヒューマン・ドラマ。共演はナオミ・ワッツ、クリス・クーパー。
 エリート銀行員のデイヴィスは、いつものように妻の運転する車で会社へ向かう途中で事故に遭い、自分は助かったものの、妻を失ってしまう。しかし彼は涙が出ないどころか、悲しみすら感じていない自分に気づいてしまう。彼女を本当に愛していたのか分からなくなってしまったデイヴィス。やがて“心の修理も車の修理も同じだ、まず分解して隅々まで点検し、再び組み立て直せ”との義父の言葉が引き金となり、彼は身の回りのあらゆる物を破壊し始める。一方で、自動販売機から商品が出てこなかったと苦情の手紙を会社に送ったことがきっかけで、苦情処理係のシングルマザー、カレンと知り合い、彼女と息子のクリスと交流を持つようになるデイヴィスだったが…。






妻や夫を亡くした者が涙を流さないと、決まって人は戸惑い、その冷静な態度の奥により深い悲しみが隠されていると思う。その事を泣かない者の強さと畏怖し、同時に泣けない者の哀切と憐れむ。しかし、同情や共感は可能だとしても真に理解する事は実は不可能で、人々は一方的に消化し自己の感情に重ねる。

この作品の主人公は、身の周り全てに真摯に向き合っていなかった事が泣けない理由と気付くけれど、涙を流さない理由が判らない場合だってある。哀しみの表現は人それぞれだし、涙を流さないからって悲しくない訳じゃない。ひょっとして何かの理由で、哀しみを感じないって事もありうる。
感情を剥き出しにする事で救われる人もいれば、冷静さを保つ事が癒しになる人だっている。心に寄り添って欲しい人もいれば、共感を求めない人もいる。

喪失から立ち直る術は人それぞれ。教えられるものじゃなくて、自ら見つけ出すものだ。主人公の破壊活動は、誰にも理解できない事で、誰にも批判できない。彼にとってはそれが唯一必要なものだった。
しかしこの作品の肝は、亡くなった妻の心情が思いがけない形で蘇るところにある。それによって主人公は打ちのめされ、心砕かれて漸く立ち直りの兆しを得る。否応なく、心の孤独を思いさらされる作品でした。。。


シングルマザーカレンの一人息子、クリスを演じた美少年ジュダ・ルイスが抜群に良いです。要注目。
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  •   01, 2017 00:10
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