I, DANIEL BLAKE…わたしは、ダニエル・ブレイク…

ダニエル
監督:ケン・ローチ
キャスト:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ、ディラン・フィリップ・マキアナン 、ブリアナ・シャン、ケイト・ラッター、シャロン・パーシー、ケマ・シカズウェ



(allcinema映画データベースよりコピペ)
社会派の名匠ケン・ローチ監督が、格差と分断が進む世の中で切り捨てられようとしている社会的弱者の心の叫びを代弁し、カンヌ国際映画祭で「麦の穂をゆらす風」に続く2度目のパルム・ドールを受賞した感動のヒューマン・ドラマ。実直に生きてきた大工職人が、病気をきっかけに理不尽な官僚的システムの犠牲となり、経済的・精神的に追い詰められ、尊厳さえも奪われようとしていた時、同じように苦境に陥っていたシングルマザーとその子どもたちと出会い、互いに助け合う中で次第に絆が芽生え、かすかな希望を取り戻していく姿を力強い筆致で描き出す。主演はイギリスの人気コメディアンで、本作が初の映画出演となるデイヴ・ジョーンズ。
 イギリス北東部ニューカッスル。59歳のダニエル・ブレイクは、長年大工として働き、妻に先立たれた後も、一人できちんとした生活を送り、真っ当な人生を歩んでいた。ところがある日、心臓病を患い、医者から仕事を止められる。仕方なく国の援助を受けるべく手続きをしようとすると、頑迷なお役所仕事に次々と阻まれ、ひたすら右往左往するハメに。すっかり途方に暮れてしまうダニエルだったが、そんな時、助けを求める若い女性に対する職員の心ない対応を目の当たりにして、ついに彼の堪忍袋の緒が切れる。彼女は、幼い2人の子どもを抱えたシングルマザーのケイティ。これをきっかけに、ケイティ親子との思いがけない交流が始まるダニエルだったが…。






私、そこそこに、いや充分に歳を重ねては居りますが、まあ何とか人並みにiPhoneやらiPad miniを利用し、youtubeの動画も見れば、カード決済のネットショッピングも多用。プリンタはもちろん、スキャナで画像を加工してpdfファイルなんぞ保存したりメール送信したりと、世の中の流れに必死についていっています(笑)。しかし、それでも、ネット上の様々な手続きを煩雑と感じたり、人件費の削減を目的としたネット社会の拡がりを充分理解しつつも、対面や電話ルートが次々と廃止される流れを不親切と憂慮する事もしばしばです。

本作の主人公ダニエルがお役所の縦割り行政と省力化の矛盾に翻弄される様子は、この不親切な風潮を揶揄しており、セーフティネットからこぼれ落ちた正に二重のネット難民の昏迷が如何に深刻であるかが伺えます。行政サービスとミスマッチしてしまう一市民の尊厳を時代遅れと摂る向きもありますが、効率化という目的の裏で進む根源的人格の軽視は決して許されるものではありません。

イギリスの格差社会に目を向け、個人と社会との関わりに深く踏み込むケン・ローチ監督の姿勢が伺える作品です。明確な答えが用意されていないが故に様々な思いに囚われます。
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  •   22, 2017 00:50
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