PERFETTI SCONOSCIUTI / PERFECT STRANGERS…おとなの事情…

おとな
監督:パオロ・ジェノヴェーゼ
キャスト:ジュゼッペ・バッティストン、アンナ・フォリエッタ、マルコ・ジャリーニ、エドアルド・レオ、ヴァレリオ・マスタンドレア、アルバ・ロルヴァケル、カシア・スムートニアック、ベネデッタ・ポルカローリ



(allcinema映画データベースよりコピペ)
イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞と脚本賞の2冠に輝いた大人のブラック・コメディ。幼なじみの3組の夫婦と一人の独身男性が集ったディナーを舞台に、それぞれのスマホに掛かってきた電話やメッセージを共有し合うというゲームを始めたことから、思いがけない秘密が次々と露呈していく悲喜劇の人間模様をスリリングに綴る。出演は「ベニスで恋して」のジュゼッペ・バッティストン、「夏をゆく人々」のアルバ・ロルヴァケル、「天使が消えた街」のヴァレリオ・マスタンドレア、「カプチーノはお熱いうちに」のカシア・スムートニアックほか。監督は本作が日本初紹介のパオロ・ジェノヴェーゼ。
 ある月食の夜、幼なじみの男4人とそのパートナーが集まり、食事会を開くことに。しかし一人だけバツイチのペッペは、連れてくるはずの婚約者が来られなくなり、結局7人でテーブルを囲み、美味しい食事と会話を楽しむ。そんな中、一人があるゲームを提案する。それは、秘密なんてないという彼らの信頼度を確認するため、今からそれぞれのスマホに届いたメールや電話は全員に公開すること、というもの。行きがかり上、誰も異議を唱えることもできず、不安を抱えながらも、それを悟られないよう平静を装いゲームを始める一同だったが…。





携帯電話の普及で一人一台が当たり前となった頃、友人のひとりが『自分が若い頃(恋愛していた頃)、もしも携帯電話があったなら、人生が変わっていたかもしれない』とつぶやいた。

当時、友人や恋人の家に電話した場合、必ずと言って良いほどその家庭の主婦である母親が出て、こちらの名を名乗った上で取り次いで貰うという一連の手続きが必要だった。若者にとってはかなりハードルの高い関門で、世の中の電話は大方が母親の膝の上に設置されているんじゃなかろうかなどと邪推したくなるような状況下では、家族に内緒の連絡など不可能に近く、増してや親が快く思わないであろう人物とは男性女性に関わらず交流しにくかった覚えがある。だいたい、母親ってそういう勘が恐ろしく鋭い。。。

要するに彼女は、もし携帯があったなら当時親から反対されていた人と結婚できたのかもしれない、と言いたかったに違いない。とにかく、携帯電話の普及は人々の交友環境に劇的な変化をもたらし、更にスマートフォンのネット機能はその領域を地球規模的に拡大させた。ちょっと大袈裟な表現になったけれど、平たく言えば家族や関係者のあずかり知らぬ世界を持てるようになったという事だろう。


さて本作は、そのあずかり知らぬ個々の秘密の世界が暴かれる様と、信頼という言葉の虚しさに苛まれる人々の滑稽な姿が描かれる人間ドラマです。はっきり言ってかなり悪趣味な設定で、実際、信頼の証明などいうゲームには誰も参加しないだろうし、また、例え秘密がなかったとしても参加するべきものではないのは明らかです。誰しも他人に晒されたくない内面を持っているし、そもそも信頼とは社会生活に不可欠な暗黙の契約のようなモノで、決して度合を測り比較するべきではないのだから。。。


世の中には知る必要のないもの、知ってはいけないものがあるのです。今やプライバシーを超えた個人の秘密がぎっしり詰まったスマートフォンを、誰のものであろうとも決して覗き見してはいけません。これは互いの人格を認め合う大人として守るべき暗黙のルールです。オリジナルタイトルの"perfect stranger"という言葉を噛み締めましょう。

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  •   24, 2017 00:59
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