MOONLIGHT…ムーンライト…

ムーン
監督:バリー・ジェンキンズ
キャスト: トレヴァンテ・ローズ、アンドレ・ホランド、ジャネール・モネイ、アレックス・R・ヒバート、ナオミ・ハリス、マハーシャラ・アリ




(allcinema映画データベースよりコピペ)
貧困地域に生まれた孤独な黒人少年を主人公に、彼が自らのセクシャリティに悩み、自分のアイデンティティと居場所を探し求めてもがき苦しみながら成長していくさまを、少年期、青年期、成人期の3パートに分け、革新的な映像美とともに描き出したヒューマン・ドラマ。第89回アカデミー賞ではみごと作品賞を含む3冠に輝いた。監督は長編2作目の新鋭バリー・ジェンキンズ。
 内気な少年シャロンは、母ポーラと2人暮らしだったが、ポーラは麻薬中毒でほとんど育児放棄状態。学校ではリトルとあだ名され、いつもいじめられていた。シャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友だちだった。そんなある日、いじめられているところをフアンという男に助けられる。以来、フアンとその恋人テレサに我が子のように目をかけてもらい、初めて人の温もりを感じるシャロン。高校生になっても、相変わらずいじめは続いていた。そんな中、唯一の友ケヴィンに対して友情以上の感情を抱き始めていたシャロンだったが…。




キューバ育ちの売人フアンが、幼い頃の思い出を幼いシャロンに語る。『月明かりの下、海に濡れた黒人の子供の肌は、美しい青色に輝く…。』更に、『自分の道は自分で決めろ。周りに決めさせてはならない。』と。
瑞々しい黒い肌に象徴される美しい映像は、主人公のやるせない心情を切々と語ります。黒人社会の中にあって、本人の自覚が無いままにマイノリティのレッテルを貼られ、差別と偏見の嵐に晒されるシャロンが、実に内気で奥ゆかしいのです。居場所の定まらない心を抱えながら孤独に生きる彼は、何処に行き着くのか…、固唾を飲んで見つめる私達はラストの言葉に、大きく揺さぶられます。

大仰にアイデンティティを叫ぶのではなく、心の拠り所を深く静かに求めるヒューマンドラマでした。希望と絶望の狭間を行き来する心理描写に滲み出る、監督のバランス感覚が光る作品です。








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  •   02, 2017 01:23
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