LION…LION/ライオン~25年目のただいま~…


監督:ガース・デイヴィス
キャスト:デヴ・パテル、サニー・パワール、ルーニー・マーラ、デヴィッド・ウェンハム、ニコール・キッドマン、アビシェーク・バラト、ディヴィアン・ラドワ、プリヤンカ・ボース、ディープティ・ナヴァル、タニシュタ・チャテルジー、ナワーズッディーン・シッディーキー



(allcinema映画データベースよりコピペ)
5歳の時に迷子になり、オーストラリア人夫婦の養子として育てられたインドの少年が、大人となりGoogle Earthを駆使して生家を見つけ出し、25年の時を経て実の家族との再会を果たした奇跡の実話を「スラムドッグ$ミリオネア」「奇蹟がくれた数式」のデヴ・パテル主演で映画化した感動ドラマ。共演はルーニー・マーラ、デヴィッド・ウェンハム、ニコール・キッドマン。監督は、これが長編デビューとなるオーストラリアの新鋭、ガース・デイヴィス。
 優しい養父母のもと、オーストラリアで何不自由なく育った青年サルー。友人や恋人にも恵まれ、幸せな日々を送る彼だったが、ひとつだけ誰にも言えない悲しい過去があった。インドの田舎町に生まれたサルーは5歳の時、不運が重なり兄とはぐれ、たったひとり回送列車に閉じ込められて、遥か遠くの街コルカタに運ばれてしまう。そして言葉も通じない大都会で過酷な放浪の末に、オーストラリア人夫婦に養子として引き取られたのだった。ある時、サルーの脳裏にこれまで押しとどめていたそんな少年時代の記憶が強烈によみがえる。インドの家族への思いが募り、わずかな記憶を頼りに、Google Earthで故郷の家を見つけ出すと決意するサルーだったが…。





本作でオスカー助演男優賞にノミネートされたデヴ・パデル。彼が主役を演じた『スラムドッグ$ミリオネア』は、インド・ムンバイのストーリートチルドレンの物語だった。テンポの良いストーリーと瑞々しい彼の演技が絶賛されたのとは裏腹に、登場する子供達の運命があまりに過酷で激しく心が痛んだ覚えがある。
兄とはぐれて独り大都会カルカッタにたどり着き迷子になった少年が、ストリートチルドレンとして生き延びる情景は、まさに『スラムドッグ…』のそれと重なり、私は彼の奇跡の帰還に素直に反応する事が出来なかった。インドでは未だに子供の失踪が絶えず、街に子供が流離う日常があるとは、何ともいたましい。

カルカッタで生き延びたのも、タスマニアの善良な夫妻に引き取られたのも、大学教育を受け恋人に恵まれたのも、故郷を探しあて家族との再会を果たしたのも、どれもこれも彼自身の才覚だけでなく多くの幸運に恵まれたゆえのもの。この作品がどこまで事実を語っているのか定かでは無いけれど、主人公サルーのアイデンティティを求める心の旅路は、先の『ムーンライト』に比べると些か軽い。素晴らしい奇跡を辿る物語にもかかわらず、すべての登場人物が戸惑い思い悩むストーリーに、作り手の感動狙いの作為が見え隠れしたのが、いかにも残念だった。。。


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  •   08, 2017 21:08
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