ARRIVAL…メッセージ…

メッセージ
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ、マーク・オブライエン、ツィ・マー



(allcinema映画データベースよりコピペ)
 人気SF作家テッド・チャンのベストセラー短編集『あなたの人生の物語』に収められた表題作を「プリズナーズ」「ボーダーライン」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化した感動のSFドラマ。ある日突然地球に飛来した謎のエイリアンとの意思疎通という重責を託された女性言語学者を待ち受ける衝撃の運命を描く。主演は「魔法にかけられて」「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムス、共演にジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー。
 ある日、宇宙から飛来した巨大な楕円形の飛行体が地球の12ヵ所に突如姿を現わし、そのまま上空に静止し続ける。その目的が判然とせず、世界中に動揺と不安が広がる。やがて、最愛の娘ハンナを亡くした孤独な言語学者ルイーズ・バンクスのもとに、アメリカ軍のウェバー大佐が協力要請に訪れる。こうして同じく軍の依頼を受けた物理学者のイアンとともに、アメリカに飛来した飛行体の内部へと足を踏み入れたルイーズ。7本脚の異星人との接触を試み、飛来の目的を探るべく彼らが使う言語の解読に没頭していくのだったが…。






下手の横好きを実践し、英語とフランス語を細々と勉強ちうではあるものの、残念ながらどちらも一向にモノになる気配は無し。そんな私でも、とある新聞で読んだトリリンガルの中国人女性のコラムに、なるほど!と膝を打ったことがある。そこには『中国語・英語・日本語を使い分ける都度、自分の人格が替わる様に感じる』と。多分彼女は、それぞれの持つ言語的構造に文化や価値観が投影されていて、使用する言語の影響を受けて彼女自身のキャラクターが変化すると言いたかったんだと思う。

言語学者ルイーズが主人公である本作では、「使用言語がその使用者の世界観を形作る」という”サピア=ウォーフの仮説”というのがチョイと語られ、彼女がエイリアンの環状表意文字を解読するきかっけとなる。この環状(輪っか状)というのがミソで、始まりも終わりも、上も下も無い。ひいては前も後ろも、過去も未来も無い。そこへHANNAH(ハンナ)という少女の名前が伏線を張り、ルイーズはエイリアンの世界観にグッと引き寄せられる。。。


冒頭から回想シーンが頻繁に挿入され、主人公の置かれた現状とエイリアンの飛来をサスペンス仕立てで描いていく導入は見事。某米菓そっくりの飛来物の映像や墨絵のような表意文字は美しいけれど、いざ事件解明のSFパートになって急失速し、広げすぎた風呂敷をどう回収するのかと思えば、最後は時間超越(に見えてしまう)ファンタジーに帰結するという、超ガッカリの作品だった。しかも、主人公独りが未来に待ち受ける困難を神のようにすべて見据えて包み込むだって???衝撃の運命って???それじゃ、余りに不遜だろうに、話にならん!暗闇の中を手探りで突き進む事こそが人生の是じゃないのか!
これを、人間の辿るべき道筋を導く感動作と呼ぶ人も多いけれど、私には到底受け入れがたい。尺の問題で、肝心のSFパート=エイリアンの世界観の構築をすっ飛ばしたという事情があったにせよ、骨組み無しで肉付けしたってテーマの本質は語れないでしょ。


というわけで、各方面で壮大なヒューマンドラマとして絶賛されている『メッセージ』。公開初日に観たものの、私の心と頭が壊れかかっているのか?それとも非人間なのか?はたまたサイコパスなのか?感動には遠く及ばずの結果だった。
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  •   19, 2017 23:00
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