光をくれた人

ひかり
監督:デレク・シアンフランス
キャスト:マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィカンダー、レイチェル・ワイズ、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン、カレン・ピストリアス、アンソニー・ヘイズ、エミリー・バークレイ、レオン・フォード、ギャリー・マクドナルド



(allcinema映画データベースよりコピペ)
「ブルーバレンタイン」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」のデレク・シアンフランス監督がマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィカンダーを主演に迎え、M・L・ステッドマンのベストセラー小説『海を照らす光』を映画化した感動ドラマ。小さな孤島で灯台守をする夫婦が、島に偶然流れ着いた赤ん坊によって絶望から救われていくさまと、彼らを待ち受ける悲痛な運命の行方を綴る。共演はレイチェル・ワイズ。
 1918年、オーストラリア。第一次世界大戦の過酷な戦場から帰還したトム・シェアボーン。心に深い傷を負った彼は、絶海に浮かぶ無人の孤島、ヤヌス島の灯台守となる。3ヵ月後、正式採用の契約を結ぶために町に戻った彼は、地元の名士の娘イザベルに一目惚れし、ほどなく2人は結婚する。孤独で不便な孤島での結婚生活だったが、愛する2人にとっては何者にも邪魔されない幸せな日々だった。ところがイザベルは2度の流産という悲劇に見舞われ、深い悲しみに沈んでしまう。そんな時、1人の男の死体と泣き叫ぶ女の子の赤ちゃんを乗せたボートが島に流れ着く。町に報告しようとするトムを必死で説得し、赤ちゃんを自分たちの子として育てることにしたイザベルだったが…。






孤島に暮らす灯台守夫婦の物語。
この作品のテーマは、妻への愛と良心の呵責の狭間で揺れ動く夫と、自らの母性に抗えず夫の愛を見失う妻が辿る苦悩の人生です。

少し厳しい言い方になりますが、漂流し流れ着いた乳児を法的手続きもせず我が子とするのは、その時点で明らかに犯罪であり、増してやその父親の遺体を不法に葬るなんてこと許されるはずもありません。
しかし彼らはそれを承知で自らのエゴを優先し、荊の道を選択する。否、死産という不幸に見舞われた事を己のエゴの正当化の理由とし、犯罪を犯すのです。この時点で私は本作に対する共感を失い、その後の展開を極めてクールに眺める事となりました。

人は誰しも、人として善行を行う事を昰とします。主人公が実の母親の存在を知り、彼女の為にとった行動は確かに正しい行動です。が、しかし、なぜ、あの時、それを行わなかったのか。なぜ、あの時、母親の存在に心に及ばなかったのか。最後までその疑問が解ける事はありませんでした。


その時の決断を揺るぎないものとして、生涯夫婦で秘密を守り通し、自らの犯罪を闇に葬り去る覚悟を貫く。むしろ、そんな在り方こそが極めて人間的と感じます。
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  •   03, 2017 23:00
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