A MONSTER CALLS…怪物はささやく…

怪物
監督:J・A・バヨナ
キャスト:
ルイス・マクドゥーガル コナー
シガーニー・ウィーヴァー 祖母
フェリシティ・ジョーンズ 母親
トビー・ケベル 父親
ジェニファー・リム
ジェラルディン・チャップリン
声の出演: リーアム・ニーソン 怪物




(allcinema映画データベースよりコピペ)
 47歳でこの世を去ったシヴォーン・ダウドが遺したアイディアをパトリック・ネスが引き継ぎ完成させた同名ベストセラー児童文学を、「永遠のこどもたち」「インポッシブル」のJ・A・バヨナ監督が映画化した喪失と再生のダーク・ファンタジー。主演はイギリスの新星ルイス・マクドゥーガル、共演にフェリシティ・ジョーンズ、シガーニー・ウィーヴァー。またリーアム・ニーソンが怪物の声とモーションキャプチャーを担当。
 教会の墓地が見える家で母親と2人暮らしの13歳の少年コナー。母親は不治の病のために余命わずかで、しつけに厳しい祖母とはソリが合わず、おまけに学校でも孤立して、毎夜悪夢にうなされる日々を送っていた。そんなある日、不気味な大木の怪物が現われ、“お前に3つの物語を話す。4つめはお前がお前の真実の物語を話せ”とコナーに告げる。こうして怪物は毎夜コナーのもとにやって来ては、不思議な物語を語り始めるのだったが…。






ダーク・ファンタジーの傑作といえば、ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』。ファンタジーらしからぬ辛口な結末には、世の中の不条理が盛り沢山に織り込まれ、善行は必ずしも報われない、希望の向こうには絶望が待っているという強烈なメッセージが印象的だった。

本作でも、イチイの木の怪物が語る物語は、悪行を犯しても人々の信頼を得ることもある…、嫌われる人が必ずしも悪人とは限らない…、人々に無視される人物が実は一番目立っている場合もある…、といった世の中の不条理を突くエピソードばかり。そして、時に人は自分に都合の良い事だけを信じると説き、ついには主人公コナー自身の心に潜む真実に目を向けさせる。

児童文学の映画化とはいえ、上っ面の綺麗事に奔ることなく、複雑な人間の心理を巧みに描いているところに好感が持てる。少年の成長と親子の物語という体裁をたもちながら、様々な価値観の入り混じった現代社会で、物事の本質を捉える事の大切さを訴えるストーリーは、子供向けというよりは、むしろ、時勢や時流に流されやすい大人の心に響くものなのかもしれない。途中挿入されるアニメーションも、充分鑑賞に耐え得るレベルだだった。



しかし、それにしても、リーアム・ニーソンがボイスキャストを務める怪物が、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャラクター”グリート”にクリソツ!!!
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  •   14, 2017 22:47
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