TONI ERDMANN…ありがとう、トニ・エルドマン…

トニ
監督:マーレン・アデ
キャスト:ペーター・ジモニシェック、ザンドラ・ヒュラー、ミヒャエル・ヴィッテンボルン、トーマス・ロイブル、イングリット・ビス、トリスタン・ピュッター、ハーデヴィッフ・ミニス、ルーシー・ラッセル、ヴラド・イヴァノフ、ヴィクトリア・コチアシュ





(allcinema映画データベースよりコピペ)
アカデミー賞外国語映画賞ノミネートをはじめ2016年度の映画賞レースを席巻した異色のコメディ・ドラマ。仕事一筋のキャリアウーマンが、悪ふざけが好きな父の突然の訪問に当惑し、神出鬼没な父の奇っ怪なイタズラの数々にイライラさせられながらも、いつしか忘れていた心の潤いを取り戻していくさまを個性あふれる筆致で描き出していく。主演はペーター・ジモニシェックとザンドラ・ヒュラー。監督は「恋愛社会学のススメ」のマーレン・アデ。
 ドイツに暮らす悪ふざけが大好きな初老の男性ヴィンフリートは、ルーマニアのブカレストでコンサルタント会社に勤める娘イネスのもとをサプライズ訪問する。大きな仕事を任され、忙しく働くイネスは、連絡もなくいきなり現われた父を持て余し、ぎくしゃくしたまま数日間をどうにかやり過ごす。ようやく帰国してくれたとホッとしたのも束の間、父は変なカツラを被って“トニ・エルドマン”という別人を名乗って再登場。そして、イネスの行く先々に神出鬼没に現われては、バカバカしい悪ふざけを繰り返して彼女の神経を逆なでしてしまうのだったが…。





正直に言えば、私は父親が苦手だった。亡くなって既に7年過ぎた今も、父親の思惑や愛情表現を思い出す度に素直に受け止める事が難しい。いい歳をして、こんな親不孝な発言をするのは恥ずべき事と知りつつも、やっぱり苦手なものは苦手。ホント、申し訳ない。。。

本作品に登場する父親は、何とも大らかで個性的だ。そして、実に正直で愛情深い。過酷な競争社会に生きる娘を案ずる気持ちは、彼をどこまでも突き動かし時に常識の範疇を逸脱するが、そんな事は父親である彼にとっては取るに足りない問題に過ぎない。
まあ、同じ思いを表現するのに、もっとスマートで適切な方法が有ろうに、よりによって娘にとってはキャリアをも傷つけられかねない状況が生まれる。それでも、彼女が我慢強く冷静に対応しようと努力するのは、彼女自身が父親の本質をよく理解しているからに違いない。実に羨ましい親子関係だと思う。

ラストシーン。祖母の葬儀で交わされる父娘のさりげない会話と穏やかな表情に、彼らの深い絆が表れている。






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  •   30, 2017 10:00
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