CIALO /BODY…君はひとりじゃない…

ひとり
監督:マウゴシュカ・シュモフスカ
キャスト:ヤヌシュ・ガイオス、マヤ・オスタシェフスカ、ユスティナ・スワラ




(allcinema映画データベースよりコピペ)
最愛の人を失った深い悲しみを抱えたまま、互いに心を通わすことも出来なくなった父と娘が、霊と交信できる風変わりなセラピストの存在によって自らの心の傷と向き合い再生していく姿を、オフビートなタッチで描いたポーランド製異色コメディ・ドラマ。出演は「トリコロール/白の愛」のヤヌシュ・ガイオス、「カティンの森」のマヤ・オスタシェフスカ、本作が女優デビューのユスティナ・スワラ。監督は「ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー」のマウゴシュカ・シュモフスカ。
 検察官のヤヌシュは妻を亡くして以来、どんな凄惨な死体と対面しても何も感じないなど、すっかり心が麻痺してしまっていた。一方、娘のオルガも母の喪失から立ち直れず、摂食障害を患い、心を閉ざしてしまっていた。ヤヌシュはやせ細っていく娘を前にどう接していいか分からず、途方に暮れていた。ある時、トイレで倒れているオルガを発見したヤヌシュは、ついに彼女を精神病院へ入院させる。するとそこで、セラピストのアンナと出会う。独自の方法でオルガたち患者のリハビリを行い成果を挙げているアンナだったが、一方で、霊と交信できるという特殊な能力も持っていた。やがてアンナから亡き妻との交信を持ちかけられるヤヌシュだったが…。





舞台は、ポーランドのワルシャワ。唐突に始まる首吊り現場で、地面に横たえられた死体がムックリ起き上がって、微笑みながら歩いて立ち去る。

生と死が共存する冒頭のこのシーンが、作品の全てを物語ります。日々無感覚に死と対面する父親と、死者と積極的に交わる霊媒師、そして父親に対する嫌悪から盲目的に死へ傾倒する娘。三者三様の死へのアプローチが交錯し、現実社会と黄泉の国が融合する不思議な世界感が私たちを包みます。

霊媒師に決して降りて来ない母親は、自己の死に全くこだわりを持っていない事を父娘に示したかったのか?生者と死者との分断が果たされようとも果たされずとも、"You will never walk alone" の旋律と共に親子の間には融和の兆しが見え始めます。
監督の人々に示す究極の優しさを感じ取る事の出来る作品でした。
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  •   28, 2017 20:00
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