HJARTASTEINN / HEARTSTONE…ハートストーン…

ハートストーン
監督:グズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン
キャスト:
バルドゥル・エイナルソン ソール
ブラーイル・ヒンリクソン クリスティアン
ディルヤゥ・ヴァルスドッティル ベータ
カトラ・ニャルスドッティル ハンナ
ヨーニナ・ソールディス・カルスドッティル ラケル
ラゥン・ラグナスドッティル ハフディス
ニーナ・ドッグ・フィリップスドッティル フルダ(ソールの母)
スヴェイン・オーラフル・グンナルソン シグルドゥル(クリスティアンの父)
ナンナ・クリスティン・マグヌスドッティル ソルディス(クリスティアンの母)
ソーレン・マリング スヴェン(牧場主)
グンナル・ヨンソン アウスゲイル(店主)
ダニエル・ハンス・エルレンドソン フュークル
テオドル・パルソン マンギ
スヴェイン・シーグルビョルンソン グズヨン




(allcinema映画データベースよりコピペ)
これが長編デビューとなるアイスランドの新鋭グズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン監督が、自身の少年時代にインスピレーションを得て撮り上げたLGBT映画。濃密な人間関係に縛られたアイスランドの小さな漁村を舞台に、思春期を迎えてそれぞれのセクシャリティと向き合い始めた少年2人の友情と葛藤を、繊細な筆致で切なくも優しく描き出す。ソールとクリスティアンは小さな漁村に暮らす幼なじみの大親友。思春期を迎えた2人は、ソールが美少女のベータに心惹かれると、クリスティアンはそれを応援する。そしてベータの女友だちでクリスティアンに好意を寄せるハンスも加えた4人で行動するようになるのだったが…





何とも哀しいお話でした。

冬を間近に控えた北欧の空気が見える自然は豊かでありながら厳しく、お互い顔見知りの小さなコミュニティは深い繋がりを持ちつつも閉ざされている。心と身体のバランスを失いがちな思春期にあって、少年少女達はその行き場の無いエネルギーを持て余し闊歩する。二人の少年ソールとクリスチャンを軸に描かれる村の日常は平坦だが、少年たちのザワザワとした感情の摩擦はやがて大きな不安となり、自らのセクシャリティに戸惑うクリスチャンを追い詰める。

この小さな村には、小さな諍いがあっても真の悪人はいない。しかし、遠く閉ざされた村では、相互理解を深め多様性を認めるという寛容さも生まれにくい。子供の世界は大人社会の矛盾を残酷にも如実に映し出し、はじき出された異端は拠り所を失う。


今年2月オスカー作品賞に輝いた『ムーンライト』が主観的なLGBT作品とするなら、本作品は多様性を否定する社会を客観的に俯瞰するような作品です。おそらくストレートであろうソールとクリスチャンがラストシーンで交わす眼差しには幼さが見え隠れし、切ない余韻を残しています。

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  •   29, 2017 16:00
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