LES INNOCENTES / THE INNOCENTS…夜明けの祈り…

夜明け
監督:アンヌ・フォンテーヌ
キャスト: ルー・ドゥ・ラージュ、アガタ・ブゼク、アガタ・クレシャ、ヴァンサン・マケーニュ、ヨアンナ・クーリグ、エリーザ・リチェムブル、アンナ・プロフニアク、カタジナ・ダンブロフスカ、トーマ・クマン、パスカル・エルソ




(allcinema映画データベースよりコピペ)
「ココ・アヴァン・シャネル」「ボヴァリー夫人とパン屋」のアンヌ・フォンテーヌ監督が、第二次世界大戦直後のポーランドで、悲劇に見舞われた修道女たちの救世主となった若きフランス人女医の衝撃の実話を基に描いたヒューマン・ドラマ。ソ連兵の蛮行によって妊娠してしまった修道女たちが、自らの篤い信仰ゆえにさらなる苦境に陥るさまと、そんな彼女たちに懸命に寄り添う主人公の姿を静謐な映像美で描き出す。主演は「世界にひとつの金メダル」のルー・ドゥ・ラージュ、共演にアガタ・ブゼク、アガタ・クレシャ、ヴァンサン・マケーニュ。
 1945年12月のポーランド。赤十字の活動に従事するフランス人医師マチルドは、一人の修道女から助けを請われ、遠く離れた修道院を訪ねる。そこで彼女が目にしたのは、戦争末期にソ連兵に暴行されて身ごもり、臨月を迎えた7人の修道女の姿だった。命の危険を伴う深刻な事態にもかかわらず、修道院の閉鎖を恐れる修道院長は、事実が外部に漏れるようなことは頑なに拒絶する。そこでマチルドは、彼女たちを自分一人で守る決意をする。そのため、本来の医療活動をこなしながら、その合間を縫って秘かに修道院に通う過酷な日々を送るようになるマチルドだったが…。




太古の昔から現代に至るまで、戦時中の蛮行によって踏みにじられる人格は数知れず、そこにあるのは戦争がもたらす狂気か、はたまた人間が隠し持つ脆弱な精神性なのか。ここではそれは問われませんが、信仰のみに生きる術を頼る修道女達の畏れと迷い、そして彼女達を静かに見詰める女性医師の揺るぎない決意が、戦争の非人間性を伝えます。
そして、ナチスドイツとソ連軍によって翻弄されるポーランドという弱小国の微妙な立ち位置が、修道院を孤立と混迷へとさらに追いやるという、政治的背景も見逃せません。

しかし、院長の頑なな排他主義と、修道女達を追い詰める教義は、宗教が人間にとっての暴力的圧力になり得る事を示しており、かなり冷めた目でストーリーを追う結果となりました。カトリックの本質を知らずして多くを語ることはできませんが、信仰という名の柵は果たして本当に人間を救う事ができるのか、神の加護は何処に舞い降りるのか、様々な思いの廻る作品でした。


私には致命的に宗教心が欠けているのかも知れません。ただ願うのは、人間としての尊厳が守られる事のみです。


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  •   08, 2017 09:00
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