MAL DE PIERRES / FROM THE LAND OF THE MOON…愛を綴る女…

愛を綴る
監督:ニコール・ガルシア
キャスト:マリオン・コティヤール、ルイ・ガレル、アレックス・ブレンデミュール、ブリジット・ルアン、ヴィクトワール・デュボワ、アロイーズ・ソヴァージュ、ダニエル・パラ




(allcinema映画データベースよりコピペ)
ミレーナ・アグスのベストセラー『祖母の手帖』を「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」「マリアンヌ」のマリオン・コティヤール主演で映画化。実直で心優しい夫がありながら、療養先で若い帰還兵と運命的な出会いを果たしてしまったヒロインの激しく狂おしい愛の顛末を切なくも官能的に描き出す。共演はルイ・ガレル、アレックス・ブレンデミュール。
 1950年代、南仏プロヴァンスの田舎町。両親と妹と暮らす美しい娘ガブリエルは、情熱的な運命の愛を求めるあまり、エキセントリックな振る舞いで周囲を困惑させてしまう。心配する母から“結婚か、精神病院か”を迫られ、無骨で真面目な季節労働者ジョゼとの不本意な結婚を受け入れる。夫に対し“あなたを絶対に愛さない”と言い切り、官能的な夜の営みは続けながらも、愛のない結婚生活を送るガブリエル。そんなある日、流産をきっかけに腎臓結石が発覚し、アルプスの療養所で6週間の温泉治療を受けることに。やがて退屈を持て余していたガブリエルは、インドシナ戦争で負傷した若い帰還兵アンドレ・ソヴァージュと出会い、一瞬で運命の相手と確信、湧き上がる衝動のままに、激しい愛へと溺れていくのだったが…。





マリアン・コティヤールの優れた演技が一人勝ちのワンマン映画。+15というレイティングが示す通り、一歩間違えばただの官能映画に陥ってしまいそうなストーリーが、バランス良く抑制された彼女の感情表現によって高尚な夫婦愛の物語へと昇華します。が、しかしですね、まあ私の自意識が強すぎるのか、イマイチしっくり来ないお話でした。

そもそも、奔放なフランス娘ガブリエルと実直で寡黙なカタロニア人ジョゼとの結婚は双方の利益が両立するところから始まっていて、最初っから夫婦の間には感情の擦り合わせなどなかったはず。こういう場合、往々にして女性のほうが一枚上手でいずれ男性を出し抜くケースが多いのだけれど、これは違うのです。ヒロインのガブリエルはもちろん、見ている私たちも見事に夫ジョゼに一杯喰わされるのです。
これを究極の夫婦愛と賛辞する向きもありますが、なんだかなぁ…、私だったらこの結末に酷く絶望し、生涯絶対に夫を赦さないような気がする…、それに、いくら己の感情を持て余したとしても、あんな思い違いはあり得ないだろう…、と一人ごちしてしまいました。おそらく、受け取り方は人それぞれ。女性監督が撮ったこの作品を、女性は兎も角、男性がどう評価するか、ちょっと興味あるところです。


オリジナルのフランス語タイトルが MAL DE PIERRES で、”小石の病気(結石?)の意。英語タイトルが FROM THE LAND OF THE MOON で"月の国から"の意、そして日本語タイトルが "愛を綴る女" 。フランス語タイトルが、一番即物的なのが笑える。さてさて、テーマ曲となっているチャイコフスキーのピアノ曲『舟歌』のメロディが頭について離れないので、久しぶりに弾いてみようかな。。。
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  •   09, 2017 16:35
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