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ON THE MILKY ROAD…オン・ザ・ミルキー・ロード

オンザ
監督:エミール・クストリッツァ
キャスト:モニカ・ベルッチ、エミール・クストリッツァ、プレドラグ・マノイロヴィッチ、スロボダ・ミチャロヴィッチ



(allcinema映画データベースよりコピペ) 
「アンダーグラウンド」「黒猫・白猫」のエミール・クストリッツァ監督が自ら主演し、ヒロインにモニカ・ベルッチを迎えて贈るコメディ・ドラマ。戦争が終わることなく続く国を舞台に、前線にミルクを届ける配達人の男と村にやってきた美しい花嫁が繰り広げる愛の逃避行を、エネルギッシュかつファンタジックに描き出す。
 隣国と戦争中のとある国。ミルク売りの美女ミレナは村の人気者。男たちは彼女に夢中で、ミレナ目当てにミルクを注文する。そのミルクを配達するために雇われている変わり者のコスタ。毎日兵士にミルクを届けるために、銃弾飛び交う前線へとロバで向かう。そんなコスタに想いを寄せるミレナは、兄のジャガが戦場から帰ってきた暁には、兄の結婚式と同じ日に、自分もコスタと結婚しようと考えていた。そんなある日、ミレナが兄の花嫁にと、難民キャンプで見つけてきた絶世の美女が村にやってくる。初めて出会った瞬間から互いに運命的なものを感じ惹かれ合う花嫁とコスタだったが…。




監督・主役を務めるエミール・クストリッツァ氏。どこかで見た覚えがと過去記事で探してみたら、ありました。そうだそうだ、ソ連のスパイを描いた『フェアウェル・哀しみのスパイ』で主役を演じてた俳優さんだ。というよりサラエボ出身の映画監督として有名な方でした。あん時は、ロシアの将来を案じ敢えて機密情報を西側に流す軍人を奥深い感情表現で演じていたっけな。。。

そんなクストリッツァ監督が、今作では打って変わり飄々とした風情で主役のコスタを演じます。舞台は紛争真っ只中の某国とありますが、正に彼の祖国、内紛状態にあった旧ユーゴスラビアなのは明らか。しかし争いの悲劇性は封印され、そこにあるのは日常となった戦いをものともしない逞しい村人の日常と、率直に愛を探す男女のエネルギー、そして忘れてはならないのが様々なエピソードを担う動物たちです。そんな牧歌的な雰囲気の中で描かれる劇画的な殺戮には紛争に対するアイロニーが込められ、愛の逃避行の果てに訪れる苦渋の結末には人生の儚さが滲み出ます。

ま、ちょっとカッコつけて語ってみましたが、要するに、この世の地上のあらゆるものが狭い画面にガチャガチャとひしめき合い、ユートピアともディストピアとも言い難い不可思議な世界が広がっているのです。リアリズムとファンタジーが綯い交ぜになったストーリーを、人間の生と業を語る大人のためのおとぎ話として味わうべき作品と思います。

イタリアの至宝と呼ばれ、平素はシリアスな役柄の多いモニカ・ベルッチが、表情豊かに明るい花嫁を演じているのも必見ですよ。。。
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  •   14, 2017 16:56
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