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ALL THE MONEY IN THE WORLD…ゲティ家の身代金…

ゲティ
監督:リドリー・スコット
キャスト:
ミシェル・ウィリアムズ アビゲイル・ハリス
クリストファー・プラマー ジャン・ポール・ゲティ
マーク・ウォールバーグ フレッチャー・チェイス
チャーリー・プラマー ジャン・ポール・ゲティ三世
ロマン・デュリス チンクアンタ
ティモシー・ハットン オズワルド・ヒンジ
チャーリー・ショットウェル
アンドレア・ピーディモンテ
キット・クロンストン
マヤ・ケリー


(allcinema映画データベースよりコピペ)
 リドリー・スコット監督が1973年に世界中で大きな関心を集めた実在の誘拐事件の驚きの舞台裏を映画化した実録サスペンス・ドラマ。孫が誘拐されたにもかかわらず、身代金の支払いを拒否した大富豪ジャン・ポール・ゲティのお金への際限なき執着と、そんな男と誘拐犯の間で息子を救うために必死の戦いを繰り広げる母親の執念をスリリングに描き出す。主演はミシェル・ウィリアムズ、共演にマーク・ウォールバーグ。また、当初ジャン・ポール・ゲティ役だったケヴィン・スペイシーが作品完成後にスキャンダルで降板となり、急遽クリストファー・プラマーが代役に起用され、限られたわずかな期間での再撮影を敢行、最終的にはアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされる前代未聞の快挙でも大きな話題となった。
 ある日、世界一の大富豪として知られた石油王ジャン・ポール・ゲティの孫ポールが誘拐される。しかしゲティは犯人が要求する身代金1700万ドルの支払いを拒否する。ポールの母親ゲイルは離婚してゲティ家から離れた一般家庭の女性。到底自分で払えるわけもなく、ゲティだけが頼みの綱だった。そのゲティににべもなく拒絶され、途方に暮れるゲイル。一方、誘拐犯もゲティの予想外の態度に苛立ちを募らせていく。そんな中、元CIAのチェイスが交渉役として事件の解決に乗り出すが…。




ヒエ~ッ!となるグロ描写のある誘拐サスペンス作品でした。(要注意)
これはもう、犯罪サスペンスというよりもむしろ身代金支払いを巡る人間模様のドラマです。母親vs誘拐犯、母親vs大富豪ゲティ、そこに誘拐実行犯と犯罪組織が私欲をさらけ出し入り乱れるという、思惑の重層がテーマとなっています。

特に興味深いのは、町ぐるみ警察ぐるみで犯罪組織を支援するというイタリアの社会構造と、大富豪ゲティ氏の富に対する思考です。
本作に登場する犯罪組織は、シチリア島起源のマフィアとは別物の"ンドランゲタ"という組織だそうで、世界でも指折りの凶悪犯罪組織との事。この凶悪振りが劇中の身代金要求過程で其処彼処に描かれ、観ている方は、結末が判っていても震え上がります。
そして、ゲティ氏の金銭に対する思考回路が、この凶悪組織にも劣らず冷徹なのです。否、むしろ、地縁血縁を重んじる"ンドランゲタ"の方がよっぽど人間的かもしれません。もちろん、誘拐された初孫(?)を愛してはいるのですが、それより以前に莫大な資産を守る事を最優先させる、最優先せざるを得ない富豪の不幸がアイロニックに描かれています。極め付けは、渋々身代金を出す事を決意するも、税額を下げる為に控除の対象にならないか…と模索する件。もうね、此処までできればご立派。。。事業家が資産を築く為には、税金と闘わなければならないっつー事が如実に表れておりました。


実際の誘拐事件をモチーフに、人の思惑が交錯する人間ドラマを際立たせた本作。ほぼ完成していたにもかかわらず、主役を演じていたケビン・スペイシーが少年に対するセクハラ犯罪で降板した為、急遽クリストファー・プラマーを代役に大部分を撮り直したという曰く付きです。しかし、このクリストファー・プラマーが実に良いんですよー。流石、ベテランの底力を見せてくれています。


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  •   27, 2018 22:30
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