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A GERMAN LIFE…ゲッベルスと私…

ゲッヘルズ
監督:
クリスティアン・クレーネス
フロリアン・ヴァイゲンザマー
オーラフ・S・ミューラー
ローラント・シュロットホーファー

撮影:
フランク・ヴァン・ヴフト
ダーヴォル・マリンコヴィッチ




(allcinema映画データベースよりコピペ)
第二次世界大戦中、ナチスの悪名高き宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスのもとで秘書の1人として働いた女性ブルンヒルデ・ポムゼルが69年の沈黙を破り、103歳の時に受けた30時間に及ぶインタビューをまとめたドキュメンタリー。彼女が見たゲッベルの素顔や、“ホロコーストについてはなにも知らなかった”と語る彼女の言葉を通して当時のドイツ人の心境に迫っていく。






猛暑を嫌い不要不急の外出を避けているので、ここしばらく映画館へ出向いておりません……、というのは半分ホントなのですが、実は毎年夏休みが始まるこの時期は何故か見たい映画が少ないのですよ。加えて映画館にはお子様達の姿が増えるので、それも足が遠のく原因の一つかなぁ。という訳で、久しぶりにコアな老舗映画館へ出向き、これ又久しぶりに真面目なドキュメンタリー作品を観てまいりました。案の定、小さなハコに座る観客は意識高い系の高齢者ばかりなり。。。(笑)



ナチスドイツのプロパガンダ担当相ゲッヘルズの元で働いたポムゼル女史の独白です。
キャッチコピーにはゲッヘルズの素顔を語るとありますが、彼女が知っているのは職場で見かける彼の人格の一部のみで、およそ素顔には程遠い。エレガントなスーツが似合う紳士と彼女が評す彼がいくらアジテーションの名手だからと言って、それは職務上の側面であって彼の人格の全てではあり得ない。また彼女の職場である宣伝相当局が居心地が良く働きやすかったのも当然で、それは、ナチスという高度に統率された集団の中から選ばれたエリート達の働く場所だったからに違いない。

結局、彼女の独白は、オリジナルタイトル "A German life" 通りの、偶然にも恵まれた職についた一般ドイツ人女性の回想に過ぎませんでした。実はこのインタビュー作品には、彼女の発言に呼応する様に当時のニュース映像やゲッヘルズの演説音声、アメリカ軍制作の逆プロパガンダフィルムが挿入されており、特に強制収容所の悲惨を伝える映像を観るに当たり、この対比にこそ、一般人の無知と政治的盲目への強い批判が込められているのです。何の政治的主義主張の無い彼女を歴史の生き証人として登場させた意図は、分断を深める現代社会への強烈な警告にあるのでしょう。

陰影の強いモノクロ画面は103歳という彼女の年輪を際立たせ、『神は居ないが悪魔は居る。この世に正義は無い。』という彼女の最後の発言が、ドイツの黒歴史を蘇らせます。


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  •   25, 2018 20:00
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