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ON CHESIL BEACH…追想…

追想
監督:ドミニク・クック
キャスト:
シアーシャ・ローナン フローレンス・ポンティング
ビリー・ハウル エドワード・メイヒュー
アンヌ=マリー・ダフ マージョリー・ダフ
エイドリアン・スカーボロー ライオネル・メイヒュー
エミリー・ワトソン ヴァイオレット・ポンティング
サミュエル・ウェスト ジェフリー・ポンティング




(allcinema映画データベースよりコピペ)
「つぐない」の原作者イアン・マキューアンの傑作恋愛小説『初夜』を、主演に「つぐない」のシアーシャ・ローナンを迎え、マキューアン自ら脚本を手がけて映画化した切なくも心に沁みる感動作。社会的にも文化的にもいまだ保守的な1962年の英国を舞台に、結婚式を無事に終え、新婚旅行先の海辺のホテルで初夜を迎えようとしていた若いカップルが、互いに愛し合いながらも幼さゆえの行き違いへと発展していくまでの揺れる心の軌跡を、回想シーンを織り交ぜつつ緊迫感溢れる筆致で繊細に綴る。共演は「ベロニカとの記憶」のビリー・ハウル。監督は舞台を中心に活躍し、TV「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」でも高い評価を受けたドミニク・クック。本作が長編映画監督デビューとなる。
 1962年、夏。バイオリニストとしての野心を秘めたフローレンスと歴史学者を目指すエドワード。偶然の出会いをきっかけに一瞬で恋に落ちた2人は、対照的な家庭環境などさまざまな困難を乗り越え、ついに結婚式の日を迎えた。式を終えた2人が新婚旅行へと向かった先は風光明媚なドーセット州のチェジル・ビーチ。幸せいっぱいでホテルにチェックインした2人の心に、数時間後に迫る初夜を上手く終えられるか、という不安が次第に重くのしかかっていくのだったが…。




シアーシャ・ローナンを一躍スターダムに押し上げた映画『つぐない』は、私にとって結構インパクトのあった作品で、イアン・マキューアンのオリジナル小説『贖罪』を読んでみたいと思った覚えがあります。なぜなら、そこには乗り越えることの出来ない階級社会の壁と戦時下イギリスの切迫した戦況とに翻弄された悲恋が切々と描かれており、その静かな語り口には言うに言われぬ男女の機微が満ち溢れていたからです。
今回、イアン・マキューアンの小説が再び映画化され、しかも彼自身が脚本を担ったという事で、公開初日、日比谷のTOHOシャンテで早速観て参りました。


うーん、またしても殺られました。何でしょうね、この決して甘口ではない、心ざわつかせる絶妙な空気感は。。。原作、脚色、演出、演技と全てが重なりあうからこそ生まれる深い叙情性が、静かな余韻を残す良作でした。
互いを思いやる気持ちはあれど、未熟さ故に互いを傷つけてしまう…、誰しも長い人生のうちに一度や二度、幸福でない恋愛を経験し、そんな経験を重ねて成長していくのだけれど、このカップルは、それにしても余りに不幸なのです。未熟という言葉だけでは片付けられない様々な隔たりは、男女の性差であったり、階級格差や経済格差であったり、そして過去に刻まれた親子の問題であったり、と全てが無言の圧力となって二人を抑圧する。もう少し、もう少し、心嫋やかに互いの苦しみを分かち合えたなら、と年長者は願わずにはいられません。

年長者だからこそ去来する様々な感情を呑み込みつつ、男女の機微を感じ取る事のできる作品です。これを観て、果たして男性はどう思うのか?聞いてみたいような、そうでもないような。これはチョイと尾をひくかも。。。











 
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  •   11, 2018 08:15
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