Eastern Plays…ソフィアの夜明け…

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監督:カメン・カレフ
出演:フリスト・フリストフ、オヴァネス・ドゥロシャン、サーデット・ウシュル・アクソイ


年間製作本数7、8本と言われるブルガリア映画の中の逸品『ソフィアの夜明け』。2009年の東京国際映画祭でグランプリ、最優秀監督、最優秀男優賞をトリプル受賞した作品が、昨秋より順次全国公開され、ようやく名古屋でも観られる事となった。主役のフリスト・フリストフは、このデビュー作の完成直前に不慮の事故でなくなっており、その繊細な演技がより一層際立つ作品である。

映画の舞台は、社会主義の崩壊、経済のグローバル化に翻弄されるブルガリアの首都ソフィア。薬物依存の治療を受けている元アーティストのイツォは、治療の効果も自分の将来像も見えない現状に行き詰まりアルコールに依存する毎日を送っていたが、ある日トルコ人一家がネオナチの若者グループに襲われる現場に遭遇する。



一家の娘と知り合う事をきっかけに微妙に変化する主人公の心象を淡々と語る手法は、洗練さに欠けるものの、その意図が熱く伝わる。また、エネルギー発散の場を見失った若者たちの心の葛藤も、実に端的に描写されている。
おそらく監督自身もまた、社会変化に翻弄され閉塞感に見舞われる若者の一人なのだろう。同調できるメッセージに溢れる作品だと思う。



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  •   13, 2011 19:50
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