L'AMOUR FOU…イヴ・サンローラン…

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監督:ピエール・トレトン
出演:イヴ・サン=ローラン(アーカイブ映像)、ピエール・ベルジェ


ファッション界に君臨した“モードの帝王”、イヴ・サン=ローランが亡くなって三年。彼の公私にわたる最愛のパートナー、ピエール・ぺルジェが素顔のサン=ローランを語るドキュメンタリー映画『イヴ・サンローラン』を観た。

冒頭の2002年に引退表明するサンローラン自身のアーカイヴ映像は、2008年の彼の葬儀、そしてサンローランとぺルジェが暮らしたマンションの室内へと切り替わり、ぺルジェの回想が始まる。パートナーが明かす素顔のサンローランは、その栄光とは裏腹に繊細且つストイックな側面をさらけ出す。
そして、若干18歳でディオールのアシスタントに抜擢されて以来、ファッション界のリーダーとして疾走してきた彼の様々な映像は、その作品以上に鑑賞に堪えうるほどスタイリッシュ。下手な伝記映画よりよほど雄弁で、プレッシャーに耐え苦しむ彼の内面を容易に汲み取ることができる。

ファッション界のゲイカップルという括りからは下世話なゴシップを想像しがちだが、そんな危惧などまったく無用。ぺルジェの静かな語り口も相まって、中々格調高いドキュメンタリーに仕上がっている。



パリ・バビロン通りのマンション、ノルマンディーのシャトー・ガブリエル、モロッコ・マラケシュの別邸。夥しい数の芸術作品が調度品として配置されていた彼らの居室が、息を呑むほど美しい。サンローランを失った後、その膨大なコレクションを競売にかけるペルジェの心境は決して感傷に走らず、極めて冷静。だからこそ、サンローランへの深い理解と愛情を感じさせる。


“L'Amour Fou"っていうタイトルが泣かせるなぁ…。
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  •   17, 2011 23:30
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