Zero Dark Thirty•••ゼロ・ダーク・サーティー

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監督:キャスリン・ビグロー
キャスト:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング、カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス、ジェームズ・ガンドルフィーニ


(allcinema映画データベース)
「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督&マーク・ボール脚本コンビが、米海軍特殊部隊“ネイビー・シールズ”によって遂行されたオサマ・ビンラディン暗殺をめぐる驚愕の舞台裏を、ビンラディン追跡で中心的役割を担った若い女性分析官を主人公に描き出した衝撃の問題作。当事者たちへの入念な取材によって明らかとなったリアルな追跡作戦の行方をスリリングに描くとともに、10年にわたる勝者のない戦いの果てに辿り着いたアメリカのいまを見つめる。主演は「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」「ツリー・オブ・ライフ」のジェシカ・チャステイン。
 巨額の予算をつぎ込みながらも一向にビンラディンの行方は掴めずにいたCIA。そんな手詰まり感の漂うビンラディン追跡チームに、情報収集と分析能力を買われたまだ20代半ばの小柄な女性分析官マヤが抜擢される。さっそくCIAのパキスタン支局へ飛んだ彼女だったが、取り調べの過酷な現実に戸惑いを見せる。マヤの奮闘もむなしく捜査は依然困難を極め、その間にもアルカイダによるテロで多くの命が失われていく。そしてついに、マヤの同僚ジェシカがテロの犠牲になってしまう。以来、個人的な感情にも突き動かされ、これまで以上にビンラディン追跡に執念を燃やしていくマヤだったが…。







今週末2/15日本公開の『ゼロ・ダーク・サーティ』、一足お先に鑑賞しました。タイトルは、米軍用語で"午前0時30分"の意で、ビンラディン襲撃作戦の開始時刻を表しています。

この作品、記憶に生々しい実話映画として話題を呼び、今季各レースの候補となっていますが、とにかく全編重く暗い。9.11の犠牲者たちの電話音声のプロローグに始まり、主観を抑制した映像が積み重ねられる語り口はドキュメンタリータッチの作風だけれど、政治性は薄く、取材で得た情報がストレートに脚本に生かされている印象が強い。この手法はキャスリン・ビグローの前作『ハート・ロッカー』と全く同じで、観客をいきなり渦中に投げ込み、後は自分自身で感じ考えて…というスタンス。戦場での臨場感が売りの前作で成功した 手法ですが、彼女自身からのメッセージが無い事が今作では裏目に出て、ある意味"丸投げ"の演出が狡猾とも感じられます。それでも、緻密な場面構成によって表現される臨場感は見事で、彼女の豪腕振りは健在です。

悪名高きCIAの実像に迫る映像は、その真偽について多くの物議を醸しだす結果となりましたが、恐らく当たらずとも遠からず。地上の人影まで確認できるハイテク偵察衛星を打ち上げ、レーダーを掻い潜るステルスを飛ばす一方で、超古典的な手法で情報を搾り出さざるを得ない情報戦の実態にたじろがずにいられません。何処まで行っても、人間社会はなんて泥臭いんだ。。。


主役のジェシカ・チャスティンが評判どおりの熱演で光ります。高卒のCIA女性アナリスト、しかもビンラディン専門という彼女の微妙な立ち位置が、一層の緊迫感を表現しています。
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  •   12, 2013 12:00
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