LINCOLN…リンカーン

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監督:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、デヴィッド・ストラザーン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジェームズ・スペイダー、ハル・ホルブルック、トミー・リー・ジョーンズ


(allcinema映画データベースよりコピペ)
「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」の巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が、“アメリカ史上最も愛された大統領”エイブラハム・リンカーンの偉大な足跡を映画化した感動の伝記ドラマ。国が大きく分断された過酷な状況において、リンカーンはいかにして奴隷解放という大いなる目的を達成するに至ったのか、その知られざる政治の舞台裏を、理想のリーダー像という視点から丁寧に描き出していく。主演は「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」で2度のオスカーに輝く名優ダニエル・デイ=ルイス。




今回は、ちょっと固いレビューです。
アメリカの奴隷制度は、リンカーンの"奴隷解放宣言"と南北戦争の南軍敗北によって廃絶されたという認識が日本では一般的と思う。ところが、実はそんな単純な図式によって説明できるものではなく、陰には和平交渉と憲法修正案を巡る、粘り強く泥臭い政治的駆け引きが存在していた…、というのが、この映画のテーマである。

舞台は、1863年のリンカーンによる奴隷解放宣言後、南北戦争の長引く渦中のアメリカ。奴隷制廃止の法制化をめざす"合衆国憲法修正第13条"にスポットを当て、アメリカ議会下院での採決を巡るおよそ一ヶ月間(1865年1月)の政治的攻防を軸に、リンカーンの心の葛藤・家族との対立・政治家としての手腕を描き出すもので、非常に興味深い作品だった。
南北戦争終結を巡るエピソードでは、ある意味狡猾な一面をも表現しているが、だからと言って彼の偉業を決して汚することはなく、一つの政治目標を達成させるために柔軟に対応する政治家の懐の深さを語っている。
また、子供を巡る夫婦の軋轢をシビアに描く一方で、集票戦略を練るロビイストや私欲に揺れる政治家達をコミカルに登場させ、平板になりがちな伝記映画に奥行きを与えるストーリー展開は見事。単なるヒロイズムに陥ることなく、アメリカに根付く合理的な政治運びに目を向けるなど、やはりスピルバーグは上手いと思う。

リンカーンを演じたダニエル・デイ=ルイスが、三度目のオスカーにふさわしい迫真の演技。妻役のサリー・フィールドも決して負けていない。但し、長男役のジョセフ・ゴードン=レヴィットは出番も見せ場も少なく残念。あんな使い方はもったいないです。無名俳優で十分。
意外に美味しい役どころがトミー・リー・ジョーンズ。しかし彼も随分歳とったな…。久しぶりに見たジェームズ・スペイダーは丸々と太って、エンドロールを見るまで彼だとは気づかなかった。昔の面影まったく無し!





参考までに、奴隷解放宣言を法制化させた"アメリカ合衆国憲法修正第13条"の原文をWikipediaよりコピペ。
『第1節 奴隷制もしくは自発的でない隷属は、アメリカ合衆国内およびその法が及ぶ如何なる場所でも、存在してはならない。ただし犯罪者であって関連する者が正当と認めた場合の罰とする時を除く。
第2節 議会はこの修正条項を適切な法律によって実行させる権限を有する。』
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  •   06, 2013 08:00
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