DIE FRAU MIT DEN 5 ELEFANTEN / THE WOMAN WITH THE 5 ELEPHANTS…ドストエフスキーと愛に生きる…


監督:ヴァディム・イェンドレイコ
キャスト:スヴェトラーナ・ガイヤー



(allcinema映画データベースよりコピペ)
ロシア文学のドイツ語翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤー。1923年ウクライナに生まれ、第二次大戦初期にドイツに移住、2010年に87歳で他界するまで、翻訳家として文豪ドストエフスキーのドイツ語新訳をライフワークとしてきた。そんな彼女の晩年に密着し、その仕事と暮らし、さらには彼女が激動の時代とともに歩んだ数奇な人生を見つめたドキュメンタリー。プロフェッショナルとして一つひとつの言葉に真摯に向き合い推敲を重ねる翻訳作業の極意とその哲学に触れるとともに、彼女のドイツ移住以来初となる故郷ウクライナへの旅に同行し、スターリン政権下での少女時代と通訳者としてナチスの下で働いた自らの苦い過去と向き合っていく姿をカメラに収めていく。





2011年の山形国際ドキュメンタリー映画祭に『5頭の象と生きる女』というタイトルで参加したドキュメンタリー作品ですが、今年になってようやく一般公開されました。
オリジナルタイトルの"5頭の象"とは、ドストエフスキー作の5つの長編、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『未成年』『白痴』。この長大な5頭の象を敬うかのごとく、スヴェトラーナ・ガイヤーは、言葉を選びながら日々翻訳を進めていく。語源を同じくするText=Textileの文字どおり丁寧に作品を紡ぎ、決して安直に言葉を移し替えたり(Translate)などしない。

作家の意図やそのバックグラウンドを含めた作品全体を理解した上で、改めて織り上げる彼女の翻訳スタイルには、言語への敬意と愛情が溢れています。スターリン粛清で父親と生きる場を失った彼女が、ナチのウクライナ侵攻をきっかけにドイツ語で身を立てる術を獲得したことが、言葉に対する真摯な姿勢を育んだともいえるでしょう。そのゆるぎない信念は、日々の生活をも律し、なんとも潔い。いやはやなんとも見習うべき点が多いです。。。


翻訳本と原作本は別物と言われますが、この作品を観れば当然のこと。日常生活でも、言葉の選択にはその人の感性と知性が現れます。ましてや言語を操る翻訳となればなおの事。翻訳家の担う役割って、限りなくデカいですわ。
これって、洋画鑑賞でも同じですよね。吹き替えなんぞ論外ですが、字幕?いや、やはり英語字幕が理想かな。

ホントは字幕無しのオリジナル音声が目標です。トホホ。。。









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  •   08, 2014 10:00
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Comment 2

Tue
2014.04.08
13:38

うずまき  

”美しい映画”ですね。ドストエフスキーの作品と合わせて見てみたくなりました。ときどき図書館に行っているので、チェックしてみたいと思います。

Sophiaさんの言う、”英語字幕”よく分かる!!
主人もTSURAYAでバーン・ノーティスを借りては英語字幕で見ています。
私の場合、それを2回くらい繰り返して(笑)ようやく感情移入ができそうな気がe-263
それにしてもSophiaさんの解説はいつも分かりやすくて、ことば?が美しいと感じました。来るたびに日本語に癒される感じですe-257

2014/04/08 (Tue) 13:38 | REPLY |   
Tue
2014.04.08
23:55

sophiamaman  

>Makiさん

私は読書家ではないので、ドストエフスキーの作品はどれも未読ですが、近々『カラマーゾフの兄弟』を読んでみたいと思っています。問題は、どの翻訳家の訳本を読むべきか…ですが。。。

"ことばが美しい…"だなんて、褒めすぎです、恥ずかしい(*_*;。映画感想は出来るだけ簡潔にと心掛けているだけ。いつも、書きたいことの半分程度におさめてます。
ただ、最近は超スランプで、中々筆が進みませーん。

2014/04/08 (Tue) 23:55 | REPLY |   

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